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香りと夢についてー睡眠の想像力

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 今週は、広島、大阪で勉強会でしたが、今回も色々発見することがあって、実の或る勉強会になったように思っています。

 香りが、精神的な面や心に深く影響してくることは何度も触れていることですが、夢に関係することは今までわかっているようで、不明なところもありましたので、今回は何かのヒントになるかもしれないと思って、或る体験を書いてみます。

 蝶人の会の会報には、さらに詳しく載せますが、或る地方で泊まったときに、朝まではっきりと夢を覚えていることがあって、それが偶然なのか、香りと関係しているのか曖昧でしたが、今回僕自身の香りを、長く勉強されている方につくってもらったこともあって、何か不思議な体験を導いたような気がしています。

 Tさんは、特に熱心に勉強会に参加されている方なんですが、今回は特に、何時もの何倍もの密度で、調香に取り組んでいきました。香りをつくることは、技術が増えればそれだけ壊れやすく、香料の種類も増えて、繊細なものへと進んでいきますが、それだけに神経も次第に研ぎ澄ましていきます。

 特に、どうしてもつくりたい香りがあるときは尚更で、出来ないければ、逆に大きな落胆や失望感も抱いてしまいます。シンプルがベストと言いながら、こういう上に上り詰める努力が無ければ、その言葉自体が意味のないものになってしまいます。

 香りにも設計図みたいなものがありまして、それをチャートなどと言いますが、かなり数をつくってくると、香料と分量をみただけでおよそどういうものが出来るのかが、わかります。

 イメージしたものが、そのまま表れてくるなら良いのですが、大抵はイメージ通りにいかずに気が重くなったりします。逆に、良いものが出来たときは天に昇るような気持ちになるから不思議です。

 心の中のことを、本当に表現したくない人などいないのだと思いますが、現実には色々な壁みたいなものを感じて、遠慮していったり場合によっては、封じ込めてしまうようにします。

 心は、そういう表現の制限みたいなものが繰り返されると、やがては表に出そうとする気力みたいなものも同時に失われてきます。香りは、こういう状態にある心を次第に表に出そうとします。

 数十種類の香料を混ぜていくことは、まるで人が寝ているときの夢の状態に近いのかもしれません。1時間、2時間はあっという間で、人によっては、勉強会で6時間ほど通してやる方もいます。

 香りを想像する世界は、殆ど制限するものがありません。むしろ何もかも自由なことが、大抵の人に戸惑いを覚えさせて、自信さえ失わせることもあります。夢の中で、どれだけ押しても動かない大きな石にいらだつように、イメージを香りで表現しようとすればそれだけそこから遠ざかってしまうこともあります。

 欲や執着の部分も、あらゆるところで香りには映ってきますが、それも夢と同じなのかもしれません。限りなく甘えたい感情を持つ人は、それが香りにあらゆるイメージで出てきます。

 それにしても、夢にもよく記憶しているものと、そうでないものがありますが、香りも同じようなことがいえます。悪夢は、まるで大きく調香を間違えたときに似ていますし、ファンタジックで心から豊かにする夢は、美しい香りが出来たときと同じ印象を持ちます。

 人が、毎晩みる夢というのは、実は自分の人生そのものを創造している基になっているのではないかと思いますが、しかし、夢の中でどれほど辛く苦しい思いをしても、現実にはなかなかそれを生かす手立てがありません。

 その日は、最後の課題として僕の香りをつくってもらうことになっていましたが、苦労をされましたがなんとか僕のような如何わしい人間のイメージにあったものになりましたが、その香りをつけて眠ったところ以前と同じようなファンタジックな夢を見たので驚きました。

 起きたときは、嬉しさと悦びで感動していました。朝から気分がよいというのはこういうことを言うのでしょうか。いや、それからもう数日経っていますが、まだ心地よさが残っています。

 夢の内容は、ファンタジーそのもので、綺麗なかんざしに化ける猫が3匹いて、何とも愛くるしかったことをよく覚えていますが、その他のことも色々変化する白い家があったりとなんとも鮮明に覚えています。

 想像とは、やはり基本的にファンタジックな世界を言うのではないでしょうか。逆に夢を見るときに、現実の夢ばかり見てしまう人は、自由な想像力を失っているときだといえるかもしれません。

 
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by fenice2 | 2009-03-20 02:01 | アロマ 香り
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