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賀茂川の時間と現代の時間

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 すぐ傍に自然があるということがこれほど有難いと思うことは、今までにもあまり無かったのですが、あまり朝からのんびりしすぎて、ついつい都市生活も出来ないほど戸惑ってしまいました。

 やらなければいけない仕事をいくつも忘れてしまって、気づくと何時間もぼうっとしていました。現代人は、お金と時間がびったりくっついているのですが、それさえ忘れてしまいそうになりました。

 自分のことをあまり書くのは好きではないのですが、若い頃から特殊な環境にいましたから、いわゆる帝王学のようなものは、叩き込まれてきました。成功する哲学ではないですが、今でも単なる株式の動きだけでなく、細かな経済の動きも下手な学者よりも把握していると思います。

 不思議なことに、周りはほとんどが父も含めて、大手の企業を立ち上げた人間が多かったのに、僕はそういうことにまったく関心がありませんでした。僕は昔から想像の世界が好きで、子供の頃は今ほど本を読むことはありませんでしたが、それでも一冊の本から受け取れるものは、人比べるとかなり沢山あったように思います。

 経済やお金儲けは確かに、無くては生きていけないでしょう。しかし、実際には食べていくことが出来るということとお金儲けをするということは、似ているようで違うような気もします。

 父が、事業をするたびに成功し、最期はどこかのホテルぐらい大きな家に住んでいましたが、それもその動きが面白かったのですが、お金儲けにはまったく関心がなかったのだと思います。

 僕が父の会社を継いで、最初にやったことは再建と清算でしたが今でもそのことはよい経験になったと思っています。実際にはその間でも、僕は立て直すためにかなりの事業を成功させたのですが、マイナスの流れの中でのことでもあって、単なるあだ花のようなものになっていったのかもしれません。

 また、僕はどちらかというと懇々とアイデアは出るほうなので、それが実際にお金儲けに繋がるかどうかはわかりませんが、どんどん盗まれて奪われてしまうこともよくありました。

 最近になって思うのですが、お金儲けといっても実際に資源を掘り出しているようなものとはちがい、そういう想像の世界の分野も関係していることはあるように思います。人を喜ばしたり、細かいところに気づくサービスなどもそうですが、単に儲かることばかりを考えている人では、まったく思いもつかないことが、仕事になっていたりします。

 僕自身もそうですが、現代人はあまりにも儲けという考えというか思想みたいなものにとりつかれているような気がします。京都も観光客が多いので、色々な場所で画策していますが、それがなんともさもしく思えてきます。

 僕も将来的には、大原とか丹波とかもっと京都の田舎に行きたいと思っていますが、とりあえずこのお金儲けのお化けとは、香りを通じて戦っていかなくてはならないのかなと思っています。

 お金儲けから出た、感情や感覚は、冷たく打算的で他者を思う気持ちが起こりません。同じお金儲けをしても、想像から出た仕事は、感謝され喜ばれたり、感動されたりして、お金以上に得るものもあります。

 他者を思いやることが出来ない人間になって、沢山の財産を築いても、何によろこにを見出せばよいのでしょうか。お金だけで手に入る、喜びや楽しみも確かにあります。しかし、小野ヨーコではないですが、それで満足できる世界は、人の幸福の世界のほんのわずかな部分でしかないようです。

 精神的な満足があって、初めて物質的な満足も受け止めることが出来ます。アフリカ人や未開の人を多分に不幸だという人がいますが、彼らは精神世界の中では、われわれ日本人よりもよっぽど幸福で豊かだと思います。

 僕は、香りを通じてそれなりに経験してきましたが、それさえあれば何もいらばいと思うほど、心をシンプルに出来て、自分を磨いてこれたのも事実だと思います。

 日本はどこにいっても、それなりの生活をしています。まだまだ問題はあるでしょうが、心の不幸さに比べれば、経済の復興などうでもよいのではと思っています。逆に豊かになればそんなのは気にならないくらいゆったりとした雰囲気になってきます。

 これ以上、お金儲けの思想を進めれば、世の中はますます病的になってきます。何が得で何が損だという考え方がおそろしいぐらい、人間関係にも影響していることを理解してくるべきだと思います。

 
 
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by fenice2 | 2009-06-01 20:13 | アロマ 香り
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