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強い気持ち、強い祈りが、時には相手を苦しめてしまうのではないでしょうか。

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 祈りの強さは、強いほどよいと思われています。人の気持ちは弱く、ちょっとしたことで強い流れの方へ流されていってしまうと思います。自分の半分の魂の相手を探していくことも、祈りが強ければそれでかなうこともあるかもしれません。

 香りをつくるときも、ふとそれに気がついた人もいました。彼女は、自分の気持ちをある人にわかってもらいために、強い祈りを香りにこめていました。僕は、香りをきいた瞬間から、かなりの強い気持ちでそれがつくられているのがわかりました。

 何もかもゼロからの出発の時は、そういう強い気持ちや祈りは必要だと思います。赤ちゃんが強く、母親といることを望まなければ、自分の存在さえ危うくなってきます。

 しかし、大人になって私たちは、実に沢山のことを身に付けて生きています。場合によっては、沢山の過去を引きずっている人も多いかと思います。好きになると、家族も何もかも投げ出してしまう人とか、思い立ったように今まで経験もなかった事業に手を出す人もいます。

 こういう不安定な時代になると、やたら気持ちの強さや勢いみたいなものばかりが大切にされるようになって、折角今まで育てて来た貴重な人間関係や自分自身の精神的な蓄積も意味がないように感じてしまいます。

 政治の動きは、言うまでもないと思いますが、そういった気持ちの強さから起こしてしまった、憂さ晴らしのような部分があるように思っています。あまりに強い愛情をぶつけられた相手は、どうなってしまうでしょうか。稀にその期待に応えて、思いがけない結果を出す人もいますが、あくまでギャンブルの範囲にあると思います。

 国と人との間には大きな不信感がありましたが、それはどちらにもそうなる理由があったように思います。夫婦ではありませんが、うまく行かなくなって本当に一方的に悪いということがあるでしょうか。

 無視、冷酷な感情の対極に、ストーカーなどの感情があって、酷い事件を起こしてしまった人間関係こそ強い愛情があるのがなんとも皮肉なものです。

 先ほどの、強い気持ちで香りをつくる女性は、あっという間に香りの真髄に近づいていきました。良い香りをつくりたい、自分の気持ちを完璧に伝えるものがほしいという気持ちがそうさせていったのかもしれません。

 技術、感情、理性、などが想像の世界では複雑に重なり合ってきますが、やがてそこにもっと重い感情、嫉妬、疑念、執着なども大きな影響を与えるようになってきます。

 人には、それぞれ登り詰めていく山というか目標みたいなものがあって、それに向かって走っているときは、まさか自分の祈りが誰かを傷つけるとは思っていません。また、私たちは生きている限り幾山も乗り越えていかなくては、ならないような気がします。

 登りつめたときから、彼女の香りはとっさに今までとは全く違うものになっていきました。優しさがなくなり、少しも相手を思いやる雰囲気が消えていきました。ただ、強く、ただ圧迫を感じさせるものばかりになって、しばらくその香りに触れているだけで不快な気持ちになってきました。

 遠く離れて、叶わぬ愛の時間が長くなると、人は知らぬうちに強い祈りを心の中に抱き始めます。そして、それは思う相手に矢のようになって飛び去っていきます。何らかの理由でその愛を受けきれない相手は、それで傷つき、また深く絶望していくこともあります。

 少し祈って、それがよくないと思えばずっと待つことも大切です。そして、長い時間待ったと思えば、また祈ればよいと思います。以前にも書きましたが、それが相手への思いやりであり、愛情ではないでしょうか。

 本当の思いや、本当の人間関係は何時の時代でも、辛い一面があるのではないでしょうか。それに向かわずしていったい人は何に向かって生きていくのでしょうか。
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by fenice2 | 2009-09-09 02:18 | アロマ 香り
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