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偏った記憶のシステムが感覚を歪めます

 匂いや香りと記憶について何度も書いていますが、正確には匂いや香りがあって、記憶が蘇り、感情が湧き出てくるというのが、その流れなのではないでしょうか。

 今、香りをつかったビジネスなどで少し勘違いしていると思うことは、そのあたりにあるのではないかと思います。鰻の焼く匂いをかぐと、唾液が出てきますがそれは感情ではなくて、条件反射ですが、或る匂いをかぐことで嫌な気分になってしまうのは、そこにはっきりとした記憶が関係しています。

 記憶といっても、大抵の人はそれを映像として再現してきますから、匂いや香りが切り離されたものが多いようです。人が夜夢を見ると、白黒だとかカラーだとか言う人もいますが、それは匂いや香りとの関係よりも感情的なものや体調などが、原因しているような気がします。

 故人の方の香りや、自分の過去の思い出を香りにつくる場合でも、それをイメージにあわせて再現してみると、意外なほど自分の記憶とかけ離れている部分が多くあるのがわかると思います。

 要するに、記憶の基本的な仕組みは、匂いや香りが基になっているのですが、表現する部分で映像化されてしまうために、そこに少し勘違いというか、ズレみたいなものが起こってくるのではないかと考えます。

 現代人は、特に映像に対して頼り過ぎているのか、その部分だけで多くの情報を取ろうとしています。分かりやすくいえば、一目惚れしてしまうような状況が、男女の関係だけでなくてもあらゆる場所で蔓延していると言ってもよいかもしれません。詐欺や心を扱った悪いビジネスが流行る背景もそこにあります。

 また、その映像や画像に関しても、写真や絵のような媒体でもデジタル化してしまっているために、何時までたってもクリアーなものを再現できるということは、人は老化してくのに、喜劇のようでもあり、悲劇のようでもあります。

 また、調香にとって大切なことは、その香りが表現していくことの時間の流れです。基本的には、トップからラストまで香料を選んで、分量を決めていきますが、まるで人の出会いから別れまでのようなストーリーを感じさせるものもあります。

 僕自身が心がけていることは、それがゆったりした時間の流れをつくることです。出会いから別れがあまりにも早い付き合いには、愛情が不足が原因ですが、香りに関しても如何にそれぞれの香りに対して、思いやりや気遣いをもって、接するかに尽きます。

 嫌な思い出や記憶にも、それが起こったそれなりの理由や原因があります。そこをしっかり把握しないで、しっかりした記憶ととどめておくことは、むしろ心にずっと棘や剣を残したままにしているのと同じです。

 時間が経てば、知らないうちに心の中から傷つけ、痛みつけてきます。

 先日のカルマもそうですが、嫌な記憶や思い出も、もっと深く違った一面からみてくると、逆に愛しく思えてくるときもあるから不思議です。

 幸運や不幸という定義もそうですが、僕は、本当の意味で言えるのは、少々大変でしんどいことが起こってもそれを苦もせずに受け入れることが出来る考えや思考を持つことではないかと思っています。
 
 たまたま幸運が続いたことを喜ぶことが、意味の深い人生を作り出せるのかどうかは疑問です。人は、生きていれば、何かしら大変なことを経験します。それこそが、実は心にとって薬のようなものであり、もっと自分の人生も人の人生も愛することができる基となるものなのかもしれません。

 しかし、苦労をしている人ほど自分の人生から逃げようとします。気持ちは分かりますが、人を深く愛することができるチャンスを失ってしまっているように感じます。

 たががl香りからでも、こういった人生の一面を垣間見ることができるのですから、どのような人の人生でも満更捨てたものではないと思います。


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by fenice2 | 2010-01-19 10:34 | アロマ 香り
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