<< 愛することと誰かを救うこと 夢と人の感情ー新しい香りの提案 >>

人を幸せにする技術ー調香の可能性

 最近、新しいパソコンや携帯をつかっていても本当に、技術というものと人の幸福感みたいなものがズレてきていると感じることが多いです。まして、それが少し壊れたら自分で治せる人はどれぐらいいるのでしょうか。

 僕は、機械おたくで今でも機械類は、車をはじめ腕時計でも素人なりに治して使いますが、流石にここ数年の車などは、ボンネットを開けても手をつけることが出来なくなりました。

 何もかもが、製造者任せで果たして、どこまで信頼できる生活が出来るだろうと疑問に思ってしまいます。

 落語家や噺家などを漠然と聞いていますと、やはり名のある人は耳に心地よい響きを残しますが、まだ駆け出しの噺家などは、幾ら話し方が上手くとも少し苦痛に感じる瞬間があります。

 人が人を幸せにしていくのは、やはりその部分の技術を磨いてくるべきではと思っています。

 香りの技術なども、名作と呼ばれるものを分析して、忠実に再現すればよい香りが出来るはずですが、現実には何かまっ平らな感じのものしか出来てこないから不思議です。

 自分で感じて、人に香りをきいてもらってそれでどういうものが、どういう風に心地よいのかということは、偶然に出来たものも含めて、その感覚を一つ一つ覚えていくしかないような気がしています。

 たった数本だけで傑作を作ろうとしたり、誰もが名作だと思えるような香りをつくる夢を抱いている人が、こういう仕事に携わった人は多いのですが、僕は本末転倒であるような気がしています。

 共感は大切ですが、自分だけが納得する部分をしっかり確認することが感性の世界であると思っています。それを持っていない人は、色々な価値感に流され、結局何も心から満足を得ることが出来ないのではないでしょうか。

 調香の技術にしても、結局僕自身も人が人を幸せにする色々な部分の結晶ではないかと思っています。どれだけセンスや感覚の良い人でも、そういった人と人が接して、本当の部分で幸せを感じたり、感じさせたり、愛情を与えたり、愛されたりそういった時間を過ごしてきていない人は、何処かで詰まってしまいます。

 社会全体が、今の時代、何処か閉塞感があり、圧迫された感じがあるのは、そういった本来かなうべきはずの技術、人を幸せにするものから大きくはずれてしまっているからだと思います。

 香りで心の救いのようなものを求めていている方に、調香師の技術をこれでもかと見せ付けても何もならないように、今のテクノロジーの進み方は、どうも人の心や気持ちから離れたものになっているのではないでしょうか。

 その間違った方向性の技術を、過信した人たちがオタクのような文化をつくり、それが今密かに広がっていることは、あまり喜ぶべきことではないのかもしれません。

 僕は、人と触れることが好きですし、人と会話することも好きです。そういう中で喜びや、楽しさを沢山みつけてそれがまた、調香の技術になっていきます。

 傍目には、100種類近くは使い、とても複雑な技術に見えますが、その方が心から感動するものを一つ一つ積み重ねていくことは、とてもシンプルで分りやすいものを足していくことに他ありません。

 見過ごしそうな小さなものの中に、深い感動や喜びになるものが埋まっています。僕は、生活の中が、まるで何時も調香しているような錯覚を感じることもあります。

 どんな所からでも、創造できますし喜びは生まれてくるはずです。特別な愛や、稀有な関係に追い求めているのは、単にそういった結果を夢見ているに過ぎないです。何時まで経っても、夢は夢のままで実感するものがありません。

 夢を得ることは、まず小さな喜びを見出し、感じることではないでしょうか。

精神世界ランキング
 
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
 多くの方が見れるようなクオリティに努力してまいります。
[PR]
by fenice2 | 2010-01-25 23:31 | 調香・錬金術
<< 愛することと誰かを救うこと 夢と人の感情ー新しい香りの提案 >>