<< 肥大した感情ー消え行くものと残るもの 感覚という感情の武器ー香りの小... >>

新しい香りー鬼門香

 お蔭様で、上賀茂神社の手作り市は多くの方が参加して頂き、ありがとうございます。少し前につくった厄香のほかに、今回鬼門香というものもつくったので、もっと戸惑いの反応が多いのかと思っていましたが、意外なほどすんなり受け入れられたようで、生み出した甲斐があったかなと思っています。

 これら不可思議な香りをつくっていて思ったのですが、今の時代やたらと未来と言う言葉を使うことに、何か抵抗を感じていました。言語学の本によると、未来という言葉は、元々日本にあったわけではなく、兆しなどという言葉は古くからあったようですが、どうも明治ごろではないかという説もあります。

 日本人というか、アジア人にもそういった感覚はあまり無いように思いますし、未来という言葉には何か目に見えたようなはっきりしたものでないとよくないという意味合いもあるような気がしています。

 また、別の言い方をすればそういった未来観が、元々あった精神世界みたいなものを破壊していって、こうでなければならないとイメージしていったのかもしれませんが、それ以外の未来は捨てていってしまったのかなと思っています。

 その点、日本人の元々の精神世界には、今の時間という中にも過去から、未来に繋がる時の流れみたいなものを感じさせるものが多くあるような気がします。厄もそうですが、今回テーマにした鬼門もそうですし、祟りやバチというものもありますが、やんわりと先の時間を映し出す感性を持っている人が過去には多かったのかもしれません。

 時の流れの観察者といってもよいです。

 このままいくと、こうなるのではという漠然とした予測は、実は意外なほどあたっていて、よほどのことがない限りそのまま未来が出来上がってしまうことも多いように思います。そういう意味では、日本人の精神世界の中には、元々未来を予兆させるものが多くあって、京都でいうところのあかんものはあかんに似ているような気がしています。

 鬼門という概念も、なんとなくその場所が不快だという感覚から出来上がってきたように思いますが、大切なことはその感覚を蘇らすことではないかと思っています。歩いていても何と無く行きたくない場所には、その鬼門のような存在があるのかもしれません。

 厄というのも、香りをつくってわかったのですが、一言でいうとなんとなく嫌だけれども、時には触れなくてはならないもの、薬草なんだけれどもあまり多く飲むと体が負けてしまいそうなとか、そういう感覚ではないかと思っています。

 しかし、先ほどの未来という言葉のイメージの中ではそういった繊細で、微妙な感覚をどうも打ち消してしまうような印象があります。ポジティブという言葉の背景にも、そういったはっきりした未来を持つことがあるような気がしますが、常に明るい未来をイメージすることは、本当は僕はとてもしんどいことではないかと思っています。

 兆し(きざし)、予兆でもよいですがそういうものは、それほど未来のイメージを固定化しません。このままいくとあかんよ、ぐらいのものです。しかし、最近のスピリチャルや占いブームといい、本来精神世界の紹介をするべき人間だちが、未来という可能性があるものを僕はどうももてあそんでいるのではないかと思うときがあります。

 バチという言葉の中には、確かに未来に対する警告はありますが、元々それほど時間の流れを縛り付けるものではないのではと思っています。しかし、現代人は未来というイメージに対する、恐怖や依存からそういう世界にも何故か強い結果や、答えを求めたがります。

 企業も、売り上げ目標からついには予算という言葉にも変わっています。数字の力を利用して、さらに未来を固定させようとしているようです。未来に強いイメージを持つことは、沢山の感覚や感情を打ち消すことになるので、やはり大きなストレスを感じるようになっているのではないでしょうか。

 僕は、未来に対してはこういうぼんやりしてなんとなくあるようなないようなものでよいような気がしています。結果的に成果を挙げなくてはならないことでも、未来をあまり固定化すると、それなりに出来上がってくるものでも、だめになってしまうことも多いように思います。

 人間負けたり、不幸になってくると余計に人よりもはっきりした未来をイメージに持ちたがるようです。たまに良いことがあっても、当り前のように感じてしまうことも多いかもしれません。あまり固まった未来をもたないためにもこういったイメージでつくった香りは必要だと思っています。

 値段は、厄香と同じなので、また詳しいことを載せます。
 

 

 
f0149554_20594965.jpg

[PR]
by fenice2 | 2010-10-01 13:39 | アロマ 香り
<< 肥大した感情ー消え行くものと残るもの 感覚という感情の武器ー香りの小... >>