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香りと見えない世界ーシステムが心を傷つけ生命を奪う

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 少し前までは、ヒトラーとか人間そのものが悪魔のようになって、戦争を引き起こすことが多かったが、社会の構造やシステムが複雑になると、それほど悪くならなくてももっと安易に世の中を破壊できるようになった。

 僕も心を観る立場の人間として、まずここ十年ほどは社会が積極的に人間の心を破壊するような行為が増え、それで多くの人が鬱になったり、心のバランスを崩す人が多くなったのではと思っています。香りという立場からも、身体的な結びつきを強調する人はいても、心や精神との関係をいう人はほとんど居なくなりました。

 心、社会、自然がそれぞれバラバラに存在するようになり、中でも社会の異様な歪みが心や自然をどんどん傷つけていってしまった現状が最近の日本ではなかったのかと思います。信仰や神という概念も何故か一人歩きするようになって、パワーや奇跡といったような個人の狭い範囲での満足に収まるようになってしまいました。

 複雑な社会のシステムを構築していくうちに、心どころか、ついには人類の生命そのものの危険に結びつく場所までたどり着いていましたが、それも多くの人がその場所にいながら無関心になっていったのかもしれません。それほど、今の日本が作り上げてしまったシステムは、人を無感覚にさせて破滅の道を切り開こうとしていました。

 今、日本で起こっているこの惨状は実はすでに多くの人の心の中に起こっていたものではなかったかと思います。学者的な議論は色々あると思いますが、人はもっと早い段階から感覚として受け止め、不穏な将来をイメージして、心が濁っていたのではないでしょうか。

 僕も去年は、香りをつくっていても何故か透明感が失われそうになることに心を砕けそうになることもしばしばありました。それだからこそ、厄や鬼門というイメージの香りを作ったりしましたが、それもあまり世間の人に受け入れられることはありませんでした。

 一部の人には、調香することで自然の繊細な香りのつながりに気づいて頂ける人もいましたが、どこまでも出来上がった香りのみにしか感心が無い人は、単にクオリティーが良いという問題だけで終わってしまいました。香りを通じて、心をみていけばもっと広く深い問題にも関心を持つことが出来るのだと思います。

 まだまだ世の中は大変ですが、それでも自分の心、人の心をみていく姿勢が無ければ今のような悲惨な世の中を導いてしまう結果をつくってしまうようになると思います。そういう意味では、僕の仕事は多岐に渡るようになっても自分の姿勢は変えないようにと思っています。

 心を観るには、感覚を研ぎ澄ましていかなくてはだめだと思います。霊感も良いですが、五感が磨かれて居ない人が摩訶不思議なことをいっても説得力に欠けます。心を正しく見れる人が、これから先良い未来を築くことが出来るのではないでしょうか。

 
 
 
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by fenice2 | 2011-04-02 06:35 | アロマ 香り
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