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香りと宝石のイマジネーション 宝石の香りとは

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 ジョエル・アーサー・ローザンタール(Joel Arthur Rosenthal)は、フランスで最も高級な宝飾品を作り出す所ですが、ミラノにいるときからその名前を聞いていましたが、その作品は、一点で数百億円で、顧客には各国の王妃などがいますが、ウェイティングリストには名前を連ねるだけで大変なことのようでした。

 そのJARが、大成功を収めた宝石事業を縮小して、今度は香りに乗り込むといわれたときは、さすがに僕も驚きましたが、そのサロンが5年ほど前にパリにオープンしました。知りあいに頼んで、早速彼の作品を手に入れましたが、宝石と違ってあまりにもチープで、値段も日本円に直して数万円ほどでした。

 値段はともかく、その香りですが、名前こそダイアモンドウォーターと豪華なのですが、調香はあまりにも貧相で、おそらく名のある調香師に依頼したのかもしれませんが、やはり視覚で成功を収めた人も香りの仕事は明らかに別だと、ほっとするやら複雑な気持ちになりました。

 僕は、あまり表には値段は出していませんが、個別でつくる香りもそれほど高いものはご請求していないです。香料のクオリティーを上げれば、一本数十万円ぐらにはなりますが、100ccで数十万円ぐらいの香料を使っても、もっと手ごろな香料もあるので、調香していけば数万ぐらいで提供することができます。

 僕自身は、もっと高い香料を使ってもっと高価な香りを作り出そうとも思っていますが、それ以上に市販の香水のクオリティーが低いので、それぐらいのレベルでも皆さん、驚くほど満足されます。

 香りの値段が夢の値段とは言いませんが、香りにあまりよいものを求めていかない方は、精神的な満足、夢みたいなものにもあまり真摯には向き合っていないのではと思ってしまいます。アロマは、殆どが雑草の匂いの集合体ですから、そこに本当の心や精神的な満足を求めていくことは難しいと思います。

 話は、変わりますが今回の千葉での宝石やさんとの共同事業はなんとか成功しました。香りのおかげといいませんが、なんとか予算は達成したようです。香りから宝飾品を作り出すという試みは、今回でまだ二回目ですが、着実に何か新しい業態を生み出す可能性を秘めています。

 宝石は、人を魅了しますが、僕はもしかしたその宝石にもわずかな匂いがあるのではと思っています。石も自然物なのですから、それはそれほどかけ離れた見解ではないのかもしれません。良い香料を使い、それなりの調香をすれば、今まで感じなかった石の匂いを人の嗅覚でもどこか感じるようになるような気もします。

 古代人は、もっともっと偉大な感覚を持っていました。宝石や金の鉱脈などどうしてわかったのでしょうか?嗅覚には、まだまだ不思議と謎があります。幼稚なスピリチャルブームに凝っているぐらいなら、現代人はもっと嗅覚を鍛えるべきです。
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by fenice2 | 2011-07-03 17:19 | アロマ 香り
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