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天使と悪魔+心の調香

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 幼少期の頃、何気なく毎日色々不思議な夢やこの世にない生き物を見ることが続いて、今でも印象に残っているのが、このベルゼブブという蝿の悪魔です。ミルトンの詩集や、ダンテの神曲などにも度々登場してきますが、悪魔の中ではサターンと並ぶような存在だそうです。

 勿論、毎日恐ろしいものを見るのが苦痛で、日によってはそのまま失神しているときもありましたが、今思うと悪魔や鬼のオンパレードを来る日も来る日も見ていたような気がします。

 それが、何であったのか分かりませんが、子供ながらにそういう化け物を絵画に描いたりしていたので、絵の先生たちには随分珍重されて、あまり覚えていませんがかなり賞みたいなものも頂きました。

 才能や運勢、金銭運みたいなものは殆どが悪魔の管轄だそうですから、物質的に恵まれた環境に生まれたということは、同時にそういう悪魔の支配にも入っていたといえるのかもしれません。

 しかし、悪魔はどれほど物質的に豊かにしてくれても、心の問題に関しては全くの無頓着です。谷崎潤一郎も、西洋悪魔に関してかなり調べていたそうですが、悪魔は積極的に悪事を行い、堕落させるようにしているとは言えないようです。

 堕落していったり、人間関係が崩壊していくのは、むしろその人間の責任であって、幼女を殺して悪魔のせいだといった南米の男性がいましたが、あれなどは悪魔が聞けば逆に呆れた表情をするのではないかと思ったりします。

 悪魔は、人が欲望に満たされていたり、特別な執着心に陥っているときに近づいてきます。株で大儲けを考えているときや、よくないビジネスに手を染めようとしているときなど、程度にもよりますが、その方の周囲には悪魔が群がっています。

 悪魔とは、人間の心が生み出したものという人がいますが、それがイメージであれなんらかの意思や意識をもって行動するのは間違いないような気がします。

 中世の悪魔遣いの人間は、お札やお守りのようなものを持って、悪魔と契約したり、悪魔から特別な能力や才能を引き出してもらおうとしました。今でも時々、とんでもないインスピレーションが出る人がいますが、悪魔と上手く繋がっているのかもしれません。

 天使は何度もいうように、そういう行き過ぎた悪魔とのつながりや、物質世界に対して、警告を与えたり、精神的な満足に向かう啓示を与えたりします。今のような物質社会になってしまった世の中では、エンゼルセラピーみたいな療法が出るのもうなずけます。

 経済という、物欲と競争心の中で、他よりも多く稼ぐという精神の元に、悪魔の跳躍は激しさを増していきます。悪魔に囁かれた人間は、我を忘れて仕事にいそしみ、仮想敵を何人もつくります。アメリカの悪魔がささやく、悪の枢軸(axis of evil)です。

 香りをつくっていると、最初はみなさん悪魔から逃れるようなものをつくって欲しいと、無意識に仰います。

 心の中で天使が光臨すれば、香りに対してもっとも自由で開放感のあるものを選んでいきます。単なる香りに過ぎないそれが、天使やフェアリーと結びつけば涙を流すほどの香りになることもあります。

 商業主義中心で、悪魔の知恵と囁きのみでつくられた大量のものでは、魅力や惑わしの香りのみで、心の落ち着きや安らぎは得ることが出来ません。

 天使は、ものづくりに積極的に参加して、アドバイスをしてくれることはないようです。最初は、惑わしや魅力のみであった技術が、何時の間にか天使を呼ぶものへと変化しうるのです。そういう意味では最初に形をつくったり、技術をもたらすのは悪魔に違いありません。

 まずは、香りからでも悪魔から天使にシフトしていけば、やがてそれを身につける人もすこしづつ変わっていくのだと思っています。

 これが、僕が日頃考えている香りによる革命です。
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by fenice2 | 2007-11-15 22:51 | アロマ 香り
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