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日本人の核の心(ミッド・スピリット)

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 物質の中心の都市、東京にはミッドタウンがありますが、残念ながら精神性は益々遠ざかっています。モノと人が溢れる中で、思考は単純化されて、人の気持ちや思いは益々薄く、薄くなっているような気がします。

 僕は、自分自身でもとんでもない精神世界に飛び込んだことがあるので、物質的な社会を完全に否定することは、良くないと思っていますが、そうかといって、心が貧しく荒んでくることについては、もっと敏感に感じてしまうほうです。

 元々、資本主義でも会社の株主形式でも、利潤を追求する目的以外には殆ど方向性を持たないものであって、まだそういうシステムや仕組みが未熟のうちは、情緒や精神性が入り込む余地がありますが、今の時代のようにいよいよ社会体制が煮詰まってくると、友達感覚や、社会貢献していたかのように見える会社や組織も、その正体を明らかにしてきます。

 政治も、精神性よりも、民衆の関心や人気度、視聴率や投票率に振り回されながら、ビジョンやマインドを維持してくことが出来ずに、世渡り上手なお笑いモノがトップに立つのに、相応しいような体制になっているような気がします。

 地方でも古い町並みも壊され、僅かに残った文化的な財産も観光のために磨耗し、本当の意味で精神性と呼べる風土や、人間関係がどんどん崩壊していっています。そういう意味ではまさに今は、日本の精神性の崩壊が始まっています。

 日本人の日本人たるルーツや考え方、そういう根深いものが未だに残っている場所は、僕は個人的には、西日本、それも中国地方を中心としての場所がもっとも強く感じています。

 そういう意味では、日本の、もっとも注目すべき精神性はその辺りにあるのではないかと思っています。広島の厳島神社、島根の出雲大社、尾道などは、島国である日本が如何に、周囲の国と上手くやってきたかの歴史やルーツに満たされています。

 元寇があったり、ペリーの来航があったりと日本の一大事があったときにも、その辺りの地方の人間や地域は何時も、日本を守るだけでなく、その精神性を支えるのにとても深い役割をしめしてきました。

 今は、物質の発展の裏で、目に見えない精神を破壊するウィルスみたいなものが、世界からどんどん心や気持ちを侵し始めているので、それらとどう向き合っていくかのスピリットを個人、個人が、維持していかなければ、脆くも砕けてしまうことになりそうです。

 僕自身も、生き方が行き詰まった時は、城崎の桂小五郎がよく泊まった温泉宿に行ったりしましたが、やはりそれなりに得たものがあったような気がしました。

 四方八方から迫られた時に、どう対処していったらよいのか、受け止めたり、流していったりするなど、その辺りの知恵や精神性は、我々日本人の中にも脈々と流れているはずです。

 繊細で、優しく語り掛けてくるような存在、そんなものを大事にしていけば、日本全体もきっと今の悪い流れをたちきって、本来の流れに戻ってくるような気がします。

 全体の流れが良くなるのは、まだまだ先の話です。それまでなんとか、個人個人が心の安定や平安を目指して頑張っていきていかなくてはならないと思います。


 ご自分の中に、しっかりしたミッドスピリットを持つようにすべきだと思っています。
by fenice2 | 2007-12-16 23:53 | シャーマン
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