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香りがつくる精神世界

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 香りと呪術、祈祷は昔からきっても切れない関係にありました。今でも葬儀などでお線香の香りが全くしなかったら、どのような気持ちや感情になるでしょう。菊ではなくて、水仙や菖蒲が多く使われていたら、かなり違和感があるのかもしれません。

 先日、スピリチュアル系の本を読んでいて、香りの調香に関する記述があったのですが、香料ではなくて、アロマを使っていたのですが、そのアロマの組み合わせと効果(気分を向上させるなど)を見比べていて、どうも荒々しい印象を受けました。

 水晶などの活用もそうですが、今はストーンのブームになっていますが、僕自身はよほどそれらの知識や修練でも積んだ方でないと、そういったものを扱いきれないのではないかと思っています。開運ぐらいなら、可能性もあるのでしょうが、精神的な力を石に依存してくのは、?のような気がします。

 香りは確かに、人の気持ちを高揚させたり、落ち着かせたりすることが出来ますが、組み合わせていったり、調香するとなると、単に天然のものを混ぜれば良いというものではなく、基本的な知識や経験を積んでいないと、かえってよくない影響を与えてしまうのではないかと考えています。

 そもそも、僕が行っている香りと精神や心の結びつきというのも、過去には確立したものがあったのですが、今は、僕自身が多くの人の香りをつくりながら身につけてきたことを、試行錯誤しながらやっているのが現状です。

 確かに、香りには個人個人によって好みはありますが、第三者から心地よく思われる香りはそれほど多いわけでなく、そういう意味では如何にその二つを上手く組み合わせていくかが、こういう世界の技術であって、経験とかセンスを要求されるところです。

 しかし、それは人の心や性格もそうで、如何に個性のある人間性を持っていても、あまりにシャイであったり、反社会的であったりすると、結局はその個性が表に出てくることはなく、萎縮してやがては消えていってしまうでしょう。

 いかにも万人うけするような香りを表に(トップ)に出していって、出来るだけ奥深いところにその方の好みの香りを潜ませておけば、余程の癖のある香りでも表にすぐに出てくることはありません。

 アロマは、どちらかというとインナー的なもので、室内やプライベートな空間など外界から離れた使い方が多いので、香りと本人だけの繋がりなのかもしれませんが、それも行き過ぎるとやはり危ういことが多くなります。

 香りや匂いは、人の本能の部分でもかなり奥深い部分に影響を与えるために、同じ香料や組み合わせをつかっても、精神的には全く逆の効果を表すことも多くあります。

 そもそも、アロマは肉体的な治療の延長の部分があって、(頭痛にはミント、喉の痛みにはユーカリなど)、フランスでも減薬効果や、予防療法的な部分で使われていることが多いとよく聞きます。

 心や気持ちは、単純で難しくない部分もありますが、深遠で複雑な部分もあるのも間違いないと思っています。僕が結果として、百種類近くの香料を何時ももっていて香りをつくるのも、その辺りに理由があります。

 大量生産の商品や、人の心や気持ちを蔑ろにしてくる最近の社会のシステムは、益々人の内面の存在や可能性を否定していっているような気がします。

 どれだけ、つくるのが難しくなっても、限度はあるかもしれませんが、出来るだけ質の良い香料を多くつかっていこうと思っています。また、そういう香りを目指すと同時に、より多くの方の内面を把握できたらと思っています。

 そういう意味では、香りは心の鏡なのかもしれません。
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by fenice2 | 2008-03-15 00:46 | アロマ 香り
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