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香りの世界の住人

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 日本人にとって、もっとも香りが似合う文化や時代といえば、やはり平安貴族の頃のイメージではないでしょうか。フランスでは、それをイメージするような香りを何度かつくったことがあるようです。上の写真のボトルがそうです。

 男女にかかわらず、梅にはじまり、桃の花や桜や藤の花など実に多くの香りを堪能する表現や感覚が出てきます。江戸は、町人文化や武家のイメージも強いのか、あまり男が香りをたしなむというイメージは出てこないようです。

 香道の世界では、ビャクダンや伽羅など、香木が中心ですから香りの世界の中でも花や果実、ムスクなどと比べるととても完成された文化ではありますが、平安の貴族の香りに対する自由な感覚とはまた違ったものがあるようです。

 僕は、今の市販の香水のように香りをあまり男性用とか女性用といったような分け方はあまりしません。確かに、香りには、男性的なものを感じさせるものと女性的なものを感じさせるものがありますが、それをどう選んでいくかは自由だと思っています。

 そういう意味では、男性とか女性というのは目に見える世界での区別はあっても、香りのように目に見えない世界ではあまり意味がないのではないと思うことがよくあります。

 そういう意味では、大人っぽい香りと優しい天使のような香り(子供)がありますが、これも年齢で分け隔てたりするのもあまり意味がないような気がしています。

 香りの世界からすると、今は子供が割りと大人っぽい香りを選んで、大人が子供っぽい香りを選ぶ傾向があります。何々王子様などということに夢中になることを見ても、現実にどっぷりつかっている大人のほうが、夢や幻覚みたいなものを求めているような気がします。

 一人の人が、この大人っぽい香りや女性っぽい香りなどを選んでくるとなんともいえない香りや個性が生まれてくることがよくわかります。視覚の世界では、どうしても決められたイメージにとらわれがちですが、香りの世界ではその部分はランダムで幻想的です。

 占星術でもそうですが、複雑に星の組み合わせがいりこんでくると、単純に言い切れない性格や個性みたいなものが色々出てきます。香りもこれと同じで、その個性をつくりあげてくると今現在何を考えていえ、何にこだわったり、つまづいているかがわかります。

 結論に近づいてきたので、何が言いたいのかというと、香りは使う人の想像力やイメージが無いと、実際にはどういうものにも変わってしまうことです。確かに、良い香料は人を魅了するものがありますが、組み合わせを間違うと、とても近寄りがたい雰囲気もつくってしまいます。

 僕自身は、今、指輪物語ではないですが、香りの世界の話で、長編物語を書いています。昔からミュヒャエルエンデや宮沢賢治なども好きで、気づくとだんだんの現実ではない世界に生きているような気がしてきて、そろそろ自分の中にあるいろいろなイメージをまとめていきたいと思っています。

 出版まで近いうちに出来たら良いのですが、こればかりはわからないのですが、自分の想像力を鍛えるためにも必要なことだと思っています。
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by fenice2 | 2008-03-20 01:03 | アロマ 香り
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