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法隆寺夢殿ー封印された香り

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 聖徳太子は、日本で始めて香木を皇室に伝えたので有名ですが、ちょうど同じ頃仏教が本格的に伝来し、全国に仏像崇拝が始まると共に、国や今の都市の基礎的なものが始まっていきました。

 同時に、陰陽道なるものも確立されてきて、表の政治体制や社会らしきものが出来上がっていきましたが、精神世界では、執着や執念、もしくは怨念などから、多くの魔物や魔性が姿を現すようになってきて、祈祷やお祓い、なども行われるようになったようです。

 この世に、神以外の存在が物質を動かし、形づくっていこうとすると多くの障害や対立、矛盾を抱えていかなくてはならないのですが、それは即ち飛躍すると今の金融世界にまで続いているものではなかったのかなと思っています。

 陰陽道では、心や精神世界を先人の心眼の技のようなもので、追い払ったり、清めたり、逆に式神といわれるものを利用して、心の世界を滅ぼす、所謂、呪術などを駆使したといいますが、近代社会はそういう伝統技術を放棄して、法律や規則、もしくは教育を通じて表面的には完全に制覇したような顔をしてきました。

 しかし、それも大きな世界大戦などで化けの皮がはがれ、基本的に人の心から鬼や悪魔、もしくは魔性を排除出来たものではなかったのかもしれません。欧米のカトリック協会の中枢においても、何度も悪魔祓いの儀式を封印しようとして、また解禁することを繰り返してきたと言います。

 心の中の穢れや、悪魔の存在を素直に感じることは、そうやって考えても社会や国を破壊させないための安全弁みたいなもので、それがモラルになったり法律になったりしましたが、昨今の社会では、それさえも脆くも壊れてきたような感じがします。

 長々と、何が書きたいのかというと、今の多くの人の心に残っている負のエネルギーは、そういった諸々の安全弁では紛らわすことが出来ないほど大きくて強いものになっていて、そのほんの一部のエネルギーが今回の金融世界の大混乱を引き起こしているのではないかと思ったりします。

 明治の初めに、廃仏毀釈が起こって人によっては、近年もっとも日本人が精神世界に近づいていったという人もいますが、それによって出口 王仁三郎という巨人も現われて、ご存知の方もいると思いますが、現代のあらゆる宗教の基礎を築いた人だといわれています。

 日本は、世界の縮図を表しているとも言い、日本で起こることは世界で必ず起こることの序章であると言っていたそうですが、それだけ日本人の精神性や、飛鳥時代から続く陰陽道など心の世界のコントロール技術などの蓄積があったから、それが根拠になっているのかもしれません。

 僕が、香りの世界を通じて、和の心や日本人の精神性を表現していこうとする意味も、このあたりにあるような気がしています。古代から、神が唯一人に動かすことを許された物質は、香りだとされていますが、それを扱う神官は時には、王以上の権限を持ったこともあったようです。

 そういう意味では、香りのみが音楽や絵画よりも先に、この精神性を表現できるのではないかとも思っています。そして、それが次の時代や社会の、アンダーグラウンド、つまりは精神性や中身になっていくような気もします。

 新しい時代、新しい社会を築いていくことが出来なければ、今の社会に負のエネルギーをぶつけていって、破壊や崩壊を招くことになります。それほど大きな問題でなくても、今の時代は、その心の中の穢れのせいで、自分自身の心を痛めたり滅ぼしてしまう人も多いようです。

 今は新しい時代のとの大きな裂け目に入ってきている時期です。心から信じる人やモノが見出せない人は、とても辛い時代ですが、深い愛情や心の中の純粋さに目覚めていった人には束縛の無い自由な道が開かれてくるのかもしれません。



 
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by fenice2 | 2008-10-18 01:11 | アロマ 香り
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