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京都勉強会の合間にー明智光秀の首塚の遺影

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永 観 堂
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銀閣寺
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哲学の道

 週末に、勉強会を兼ねたのか、観光がメインになってしまったのかわかりませんが、土曜日が特に小雨が降って紅葉を鮮やかにしてくれたので、とても綺麗でした。

 全体としては、今年は余り紅葉はばらつきがあるので、良いところと、そうでないところの差がとてもあるということでしたが、日頃から勘だけはよいのかひたすら東山近辺を狙っていたでの、良かったような気がします。

 それにしても、人が凄かったので、如何に避けることばかりを考えていましたが、それでもなんとか見たい所は見れたようでした。

 今回、知恩院の近くの明智光秀の首塚だけは行こうと思っていましたので、それに引き込まれるように東山近辺を散策しましたが、偶然にも通りかかって、買った栗もちのお店がその塚を代々管理する家であったらしく、何かの因縁か導きのような気もしました。

 また、途中で何故か歴史研究の方とも出会い、塚を前にしてあれこれ明智の談義になってきました。

 哲学者の和辻哲郎によれば、信長との戦いは、仏教徒とキリスト信者の代理戦争だったということですが、明智は延暦寺の焼き討ちがずっと心に残っていたといいますから、私恨や欲望のみで襲ったのではなかったように思います。

 それにしても、明智の首塚は地元の人でも知らない人が多く、あまりにも質素で小さな祠をみれば、何とも場違いな感じさえしてきます。

 暫くして、その塚に目をやっていますと、なんとも不可解なエネルギーが湧いてくるのが解ります。もう、流石に400年以上経って、彼の恨み節ではありませんが、その当時から彼の思惑と現実とのずれみたいなものが聞こえてくるようです。

 戦に負けこそしても、明智は自分が行ったことについては、後世の人は理解をしてくれるだろうと思っていたのかもしれません。精神世界の戦いもあって、余計に敬われる殉死の扱いにされてしかるべき人であったでしょう。

 しかるに、時代は精神世界から物質世界の欲求に推移していきました。秀吉は、モノを豊かにするために支配者になった人物ですし、その後の徳川の時代についてもキリストを断罪させたせいもあって、そういう精神性の戦いについては無関心になっていったのかもしれません。

 行き過ぎた信長の仏教徒への仕打ちが、ついにキリスト教を封じ込めることになったのですが、それも多くの僧侶の怨念であったかもしれないのですが、明智自身はそのような気持ちがあったのかどうかは、僕はどうも疑問でした。

 自宅に帰ってからも、明智自身に興味を持って、香りを組んでみようと思いましたが、古風で和風な白檀などが選ばれると思いきや、意外にスズランやミモザなどの小さくて愛らしい香りが選ばれてくるのに驚きました。

 明智自身が、もしかしたらそういう宗教戦争に巻き込まれてしまったようで、本当はもっと純粋な気持ちで信長と国づくりをやっていきたかったのかもしれません。

 その当の信長も、宣教師の記述によると熱心ではあるが信者では無かったとされていますから、自ら宗教戦争を起こしたとはいえないのでしょう。

 偶然にも、香りを勉強するにはオークラ辺りに決めていましたが、すぐ近くに本能寺があって、先日信長の墓に手を合わせたばかりでしたが、そのことが今回光秀までにいく機会をつくったのですが、なんとも深い精神世界の綾に引きづり込まれていったような気がします。

 フィギュアスケートでは、織田家の子孫が活躍していますが、明智の生まれ変わりも何処かで別の形で織田家と接すこともあるような気がしています。

 いみじくも、インドで宗教戦争のために多くの人がホテルで犠牲になりましたが、光秀のメッセージはせめて日本だけでも、そういう精神世界の争いに巻きこまれずに、それを乗り越えて平和であった欲しいと言うメッセージが聞こえてくるような気がしています。

 僕は、こういう時代になってどうも新たな宗教がまた日本内部でも力をつけているような印象を強くもっています。世界の宗教戦争を鎮めるのはとても難しいと思いますが、何処かでそれを食い止めれば、やがてはその機運が広がってくるかもしれません。

 少なくとも、一人の心の中では生きるべき存在と滅ぼすべき存在の境界線を持つべきではないように思います。まず、心の中の宗教戦争を無くすためにも、光秀の塚に手を合わす必要はあるのかもしれません。
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by fenice2 | 2008-12-01 00:14 | アロマ 香り
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