カテゴリ:宗教( 2 )

或る教祖の姿ー精神世界を食らうもの、スピリチャル世界の断片

 僕は20代は、カルトについて身をもって体験し、その仕組みについて研究してきました。もっと詳しくいえば、カルトの組織そのものの仕組みですが、それらをみていくと意外なほど、実際の世の中の仕組みや組織とも重なってくるものがありました。

 今から20年ほど前は、スイス、カナダで集団自殺をした太陽寺院がありましたし、アメリカの「ブランチ・ダビディアン」の教祖デビッド・コレッシュは立て篭もりをした後に81人全員で自害しましたのは、殆どの人は記憶から忘れてしまったかもしれませんが、僕は詳細に資料を集め、何がそうさせていったのかを自分なりに追求していきました。

 幸か不幸か、或ることがきっかけで、僕はそれなりの組織の教団を任されることになったのですが、その教団の行く末も、この前述したカルトの行く末になっていくだろうという悪い予感に苛まれていました。

 一つには、そのときの教祖の終末思想もあったのですが、よく研究者の間でも、その思想そのものがカルトに駆り立てるという認識をしている人が多いのですが、現場といいましょうか、実際には少し違うような気がしています。

 世の中を倦み、人と交わることを避けていいくうちに、大抵の人は夢や生きる希望を失っていきますが、それに変わるものとして、そういった教団はもっと分かり易く、もっと身近で安易なものを提供するようになります。

 僕は、実は少し特殊な立場にありまして、その教団の教義を深く理解し、長年地味な活動をしていたわけでなく、あくまで自分の持っていた能力を教祖が利用しようとした形になって、教祖と同じような権威を与えられることになったのだと思います。

 しかし、断っておくとその時の僕自身は、今のように感性の世界を持っているわけではありませんでした。むしろ、感じることを忘れ、自分の将来をどうしたらよいのか深く悩んでいるときでした。

 実は、教祖自身も今後の自分の在り方や組織の方向性について、惑っているような時期であったように思います。教団というのは、基本的には色々な人の心がむき出しになっている世界ですから、普通の社会の組織よりも、そういった教祖の心の惑いのようなものは、信者に密かに伝わっていってしまいます。

 自ら作り上げた教祖の天国は、今はあちこちでほころびが目立ち、教祖そのもの人間性が見え隠れしていました。それを目のまで見てしまった信者の中には、教祖の神通力のようなものが凡そ落ちたと感じていたので、新たな天国を作り出す必要性に迫られていました。

 僕は、自分らしい感性は失っていましたが、創造力は、その教祖の古ぼけた天国を拾ってとても大きく広がっていったように思います。勿論、それはよい事ではありませんでしたが、自分自身では、次々に創造力があふれてくることに酔っていたように思います。

 教祖は、天国のほころびを直すことなく、新たな天国が出現したことを喜びましたが、その代償として僕は、組織の大部分を動かす重要な役に就くようになりました。

 僕は、忙しい日では、数分置きに信者の相談にのって、その答えを瞬時に出してあげなくてはなりませんでしたが、信者のほうは益々、僕に対しては崇敬するようになっていきました。

 教祖が勝手に作り出した天国やその使者でも、実際には目の前で多くの人の気持ちや心を救っていったのは事実です。前述の集団自殺をした教祖も、そういった忙しい日々を送っていたのだと思います。

 また続きを書きます。

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by fenice2 | 2010-01-11 03:17 | 宗教

天使に翻弄された日々

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 先日も、大手に勤めている方の、香りつくりとカウンセリングを行いましたが、今、企業というか組織の方向性といいますか、どうもかなり際どい場所に立たされている印象を受けます。

 これほど、人間の精神性といいましょうか、心を蔑ろにした利益と合理性を優先してくると、やがて、社会が真っ二つに割れて、精神性を重んじるグループとその反対のグループに分かれてくるような気がしてなりません。

 自分のことであまり言う事ではないのですが、以前、週刊文春に載せた記事によって、或る宗教団体と争いになってしまい、最近やっと判決が出たのですが、実質上は勝訴しまして、改めてそういうものの社会の根の深さみたいなことを実感しています。

 数年前、TV等で騒がれた"白装束"がその組織の正体で、恥かしながら、15年以上前には私も自ら天使の存在を信じるあまり、その組織に加わってしまい、1年もしないうちに一時はそのトップに立たされる立場になりました。

 私は、飛びぬけた霊感や、高度な霊と交信出来るとの評価を、故千乃裕子代表から得まして、組織そのものを運営してほしいといわれました。しかし、結果として、内部の様子が見えてくるにつれて、そういう組織の怖さや、宗教そのもの危険性を感じましたし、自分自身も組織を立て直す立場からかなりの資金を投資して別の事業をやろうとしたことなど、全く、自分が意図していた方向と違った流れになっていくのに、嫌気がさしてなりませんでした。

 結果としては、私自身の気持ちや行動が正反対のものになってきて、(天使の存在は信じておりましたので)、その組織からは離れることになりましたが、私は、皆がその危うさに気付いて、直ぐにもそれが消えてなくなるだろうと思いましたが、何年経っても組織は弱体化するでもなく、むしろ大きくなっていく様子さえみえていました。

 辞めてから、個人として出来る限り、そういう組織の危険性や自分の経験などをネットなどで訴えてきましたが、TVで騒がれるようになってからは、思い切って週刊文春と組んで記事を載せることになりましたが、思わぬ反響で自分自身でもそういうものの騒動のど真ん中にいたと思うと考えさせられることが色々ありました。

 一人の人間が、インスピレーションや直感みたいなもので、この世の存在でないものに繋がることは、自由な精神活動の中ではあっても良いことだと思いますし、私自身、本当に困ったときはそういう神々しい存在を信じ、また身の周りに近づいているような感じをしたときも何度もあります。

 しかし、それが宗教や信仰になって、シャーマンが何時の間にか心の支配者のようになると、現実社会で傷ついた人達は、身も心も取り込まれてしまうのが現状です。説得力があって、強力なシャーマニズムを持っている人間ならなおのこと、組織の力や団結力みたいなものも強くなっていくと思います。

 私が、香りや占いも含めてこういう”心の仕事”にかかわっていくようになったのは、過去の複雑な経緯もありますが、間違ったシャーマニズムに翻弄されないように、出来るだけ詳細に未来や現状をみていけば、少しはそういう恐ろしい世の中の流れを防ぐことになると思い、やっているつもりですが、まだまだやらなくてはならないことは沢山あるようです。

 1ヶ月このサイトに参加させて頂いて、せめてものお礼にと思い書いたつもりですが、思わぬ方向に話がいってしまって、ヘビーな話になっていまいましたが、これからもよろしくお願い致します。
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by fenice2 | 2007-11-21 18:00 | 宗教