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香りの世界と未来観

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 アロマにもアロマコロジーというものがあって、所謂心理学ですが、僕自身は香りにはもっと精神面やこういう占いなどの未来をみる可能性があると実感しています。

 視覚ばかりで賑やかな街中などは、静かに目を閉じて嗅覚をすましてみると、如何に雑多な匂いが混じっていることがわかります。それらは、好ましい匂いもありますが、あまり鼻を近づけたくないものも多いかもしれません。

 特に高層ビル群などは、無機質な環境に中で匂いそのものが無く、寂しいような心細い感情を抱くことが多くなってしまいます。

 今の世の中の全体の匂いの傾向を、水や風に支配されているという人がいますが、どちらも匂いや香りに乏しく、無臭に近いですが、ひとたびリズムが狂うとハリケーンになったり洪水を引きおこしたりと、実に変化が激しいものだと思います。

 人の心や感情も、それに連動するように何か一つの目標に向かって、非常に巨大になったり小さくなっていきます。最近の事件についても、凄くさわいだかと思うと、急に次の話題に変えてみたりとまるで、強大世論の台風が通り過ぎていくようです。

 恐ろしいのは、その無臭の中で誰かが一滴、匂いや香りを垂らすと、それに向かって一直線に向かっていくことです。時々、そういう嫌な匂いを感じることがあって、そういう場合は漠然とこちらも気がふさぎこむことも多くなります。

 危険な匂いとか、香りとか、香りにもっと関心や興味があれば、事前に察知して、不安に思うことが多くなると思います。

 香りは、単に人を癒すだけでなく、その人の未来に起こるであろう様々なことを予兆させてくれます。それは、目の前に香りがあってもなくてもイメージだけ選んでいってもはっきり見えることもあります。

 香りの世界には、法則みたいなものがあって、お客様が香りを選んでいかれる時に、それに反していたり逆行していたりしたら、その香りが次第に何かを訴えるようになります。子供時代からの辛い思い出の何かだったり、今の仕事の問題の何かだったり色々です。

 問題のあった香りを、並べていくとなにやらイメージが沸いてきます。こちらは負のイメージで、本来あるべきその方のイメージにいろんな形で干渉してきます。本筋のイメージがぼんやりしたり、欠けていたりすると、結局周りのその方の印象は、はっきりしないか、次々に変えられてしまうかのどちらかです。

 特に、自然が少なく、匂いや香りの少ない現代社会の中ではそのイメージが一人歩きして、キャラが立つなどと言ってその人そのものを支配することも多いのだと思います。間違ったイメージの為に、その方が苦しまれて、抜け出すのも困難になってきます。

 誤った香料をまぜてしまうと、香りは不快なものになります。心や記憶も一つ一つの香料のように複雑に組み合わさって出来ているのではないかと思うことがあります。その手順や量を一度間違えるだけで、暗く重いものになることもあるような気がします。

 皆さんは如何でしょうか?
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by fenice2 | 2007-10-30 23:34 | アロマ 香り

香りに住む魔物

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 香りは、目に見えないものだけにイメージによって幾らでも変わる部分があります。オレンジでも単に"バレンシアアレンジ"というとそれまでですが、"真夏のオレンジ"と書くと随分印象が変わってきます。流石に"恋焦がれるオレンジ"とは言いませんが、好きな人によってはそれぐらいの印象の時もあります。

 南米系の天然の樹脂の匂いや、インドネシアの木の根っこの香りには、明るいイメージよりもうっそうとした森の中の奇妙な深さみたいなものを感じますから、”悪魔の露”みたいな名前がついても不思議ではなさそうです。

 最初から、香りのイメージや名前を言うことはありませんが、人によってはそれが強く影響していると思われるときは、その香りからのイメージをお教えします。しかし、香りの世界というのは不思議で、それが魔物の名前にしてもそれほど、不快感や怖れを抱くことはないようです。

 言葉や絵では恐ろしいものも、臭い悪魔となると途端に笑いに変わってしまうこともあります。”閻魔大王のわきが”などを想像してもより親近感が沸くこともあると思います。

 国の中では、シリアがもっとも悪魔が多いとされているようですが、その悪魔の名前を香りにあてはめる作業を随分まえからしています。その中でも有名なものに蝿の悪魔、Beelzebub(ベルゼブブ)がありますが、サタンに継ぐ悪魔の王だそうで、やはり前回紹介したガルバナムあたりを少し調香したものがよく合うのかなと思ったりしています。

 勿論、ローズ関係や白百合、鈴蘭などは天使やフェアリーのイメージがあって、一人の個性の香りをつくるには、そういう様々な天使や悪魔のイメージを乗り越えてつくっていかなくてはならないのですが、その時にその方の選んだ香りの好き嫌いの程度や他の香料との関係で、ご性格や今の精神の状態、将来の姿みたいなものが見えてきます。

 以前、記憶喪失になった方がいて、医師のカウンセリングを何度も受けてもうまくいかなかったものが、香りをつくる作業を繰り返すことで記憶を取り戻したことがあります。もっともその記憶は、本人にとっては思い出したくない恐ろしいものであったのですが、先ほどの話ではありませんが、香りに導かれると不思議と表に出てきたようです。

 上の写真は、僕が画廊をやっていたときにヴェニスで出会った作家さんのものです。作者はブバッコで、マドンナなど有名人が買いにくるものだそうですが、作品名は”悪魔の祝杯”だったと思います。ブバッコは悪魔をつくるのが上手くて、山羊の悪魔がもっとも評判がよかったそうです。

 悪魔に美しさを感じたことは無いですが、これにはしびれて購入し、直ぐにお客さんがついたことを覚えています。感性は、人の善悪を超えていますが、香りの世界でも悪魔や魔物は、魅力や神秘さをあらわすことが多いので、恐怖どころか落ち着きや心地よさを感じる方も多いかと思います。
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by fenice2 | 2007-10-28 19:28 | アロマ 香り

心に映る香り

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 最初にこの仕事をやった時に、特にフェアリーに意識して香りをつくることを始めました。その時によく見たのがこのイラストです。結構有名な方のものでご存知の方も多いと思いますが、やはり花と妖精というものは無くてはならない関係のような気もします。

 その時、紹介された女性の方で香りに興味はあったのですがどうしても心が開くことが無い方がいました。香りは、人の心を和ませたり、開いたりさせるものだと信じていた僕にとっては少しショックでした。

 何度依頼されてつくっても、一応の笑顔は見せるのですが、心からよいと思われたことは無いようにも感じました。勿論、色々な心の傷みたいなものはあったと思いますが、香りが癒してくれると単純に思っていたのが未熟でした。

 暫くして、自分ではかなり技術面があがったと思って、お会いする機会がありましたが、今度こそと思い、前より随分手間も時間もかけて、香りをつくりました。カウンセリングや会話はかなり深いところまでいったと思っていたのですが、彼女が満足のいくものは出来なかったようです。

 彼女は、子供の頃から繊細で心が脆い面があって、度々体調を崩したり、学校や仕事を長期に休んだこともあったようです。しかし、或る仕事に就いてからは、明るくなって、新しく結婚することなどもお聞きしたりしました。

 一つ一つの香りを選ぶには理由があって、それがあるイメージに繋がるということは前にも書きましたが、そのイメージが何かの拍子でふっと変わることがあります。そういう意味では非常に掴みにくい方でしたが、中東の産地のガルバナムという香りにだけは不思議な興味を示していました。

 それは、僕が最初に好きになった香りでしたが、使い方も難しく、また殆ど人が選ばない香料であったので、何時もおそるおそる使っていたというのが本音のところでした。それだからこそ、余計にイメージも曖昧なものになっていたのかもしれません。

 香りの世界が精神世界を映すものなら、天使やフェアリーもあるなら、デーモンや悪魔もあるはずでした。悪魔というのが大げさならば、表に出したくない部分といったら適当でしょうか。しかし、闇の部分ということにかけては同じ意味なのかもしれません。

 彼女の香りに映った心の世界は、そのデーモンが大きな影響をあらわしていました。そこに心の苦悩や闇みたいな部分があったのだと思います。しかし、僕はそのことをあまり意識をせずに出来のよい香りとイメージをつくってしまった為に、うまくいかなかったのだと思っています。

 性格の明るい部分や、才能の長所みたいなものしか、香りが表現できないとしたら、心や精神世界からは、かなり遠い存在のものになってしまいます。今考えても、その方は十分心を開いて訴えていたにも関わらず、僕がガルバナムに思い切ったイメージをもてなかった為に、心のデーモンを理解することが出来なかったのかもしれません。

 香りの世界では、デーモンと無理して戦う必要はないです。他の香り(天使やフェアリー)で出来るだけうまく付き合っていくしかないのだと思います。そういう意味ではカウンセリングや将来の方針を尋ねられても、単に性格を変えるなどと安易なことは殆ど言いませんし、デーモンを抜くような香りもつくりません。

 一つ一つの香りは、単なる香りに違いがありません。しかし、心を映していったとき初めて何かを訴えだしたり、表現したりしていきます。ローズも或る人にとっては、優しい母親のような存在の香りでも、或る人にとっては、御高くトゲトゲしい印象にうつることもあります。
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by fenice2 | 2007-10-26 21:41 | アロマ 香り

香りによる癒し

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 秋は心地よい季節ですが、心は不安定になることも多く、金木犀のようなやわらかい香りは知らず知らずのうちに心を和ませます。

 僕自身、前述のようにかなり気落ちすることがあったので、香りに頼りましたが、知らないうちに白檀などのお線香にあるような香りを手放せなくなっていました。考えたら、葬式にお線香や菊の花などが無かったらどれだけ不自然な感覚になるでしょう。

 人にもよりますが、大体気落ちしたときは、白檀(サンダルウッド)、ローズウッドなどのいわゆる木や根の関係の香りがよいと思います。逆に、オレンジやレモンなどの柑橘系は、もう少し元気を出そうというときによいと思います。

 花々の香りは、もっとも人の好みが分かれるところで、生まれた時期の花々が好きになるというのは満更外れていないようです。春の季節の方は梅や桜、夏は菖蒲などの少し落ち着いた感じがする香りが、秋の生まれの人はコスモスや野菊のような甘いような苦味のあるような香りが合うと思います。

 しかし、今のように自然の花が身近でない生活をしていると、意図的に香りを求めていくしかないのかもしれません。以下思いついた程度で香りと気分や気持ちを書いてみました。何かの参考になると幸いです。

 ローズ・・・・・代表的な香りで、もっとも手に入れやすいものですが、殆どがケミカルのものも多く、アロマなど天然香料の中でももっとも良いと思うものを選ぶのがよいと思います。母性愛や思いやりを象徴する香りで、孤独感や閉塞感を癒してくれます。

 ジャスミン・・・・香りの女王とも呼ばれ、天然のよいものはとても高価です。どうしてもやらなくてはならない仕事や、気分を高めたい時にはよいかと思います。鬱にもきくといわれています。

 ゼラニウム・・・少し癖のある香りですが、最近使われる人が多いです。人間関係に疲れて、自分をしっかり見つめたいなどと思う人がよくこの香りを選びます。天然ならアロマの関係の所で入手できます。

 バイオレット・・市販には天然のものはありませんが、ケミカルの香料でもよいものもあります。自分の個性を生かしたり、才能を伸ばしたい方などが選ぶ香料です。競争で疲れた神経もよく癒してくれます。

 ミュゲ(鈴蘭)・・こちらも天然のものは少ないのですが、夢をなくしていると感じている方や、子供心を取り戻したいと思う人がよく好まれます。優しい香りですが、最近は好き嫌いがはっきりする香料の種類になったように思います。

 サンダルウッド(白檀)・・天然香料はとても高価ですが、塞ぎこんだ気持ちを落ち着けるにはもっともよい香料だと思います。気も心も充実している時は、特に必要と思いませんが、悲しい出来事があった後などは、しばらく手放せなくなります。


 香水選びや、アロマを選ぶときに、ご自分の心理状態や気持ちにあわせると意外なほど失敗が少なくなると思います。

 
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by fenice2 | 2007-10-23 16:24 | アロマ 香り

夭折して天使になった猫

 猫と犬ではそれぞれ好きな所がありますが、考えたら猫を飼う時はいつも僕自身の転機みたいな時で、これから先をどうしようか迷っているような時が多いです。

 今回も捨てられた猫が居て、どうしても少しの間預かって欲しいとのことだったので、1ヶ月ぐらいのつもりで、飼うことになりました。とりあえずマンションですが一階なので、小さな庭はあるし、適当に飼っておけば良いと思ったのですが、餌やトイレの問題もあり、ほとんどが室内で飼うようになっていました。

 生まれて1ヶ月も経っていなかったので、食べることが出来るものが少なく、魚や豆を砕いたりして工夫しましたが、1週間もすると、市販のものが食べることが出来るようになりました。前に飼っていた時は、僕は20代で、それこそ猫かわいがりぐらいに手間をかけたのですが、ある時期ふと、行方不明になってしまい、離れるとこんなに悲しい気持ちになるのかと散々痛い目に遭わされました。

 今回は、1ヶ月ぐらいとのことだったので、なるべくドライに付合うようにしようと思っていたのですが、思いのほか人懐っこく、トイレを覚えるのも早かったので、ことのほか入れ込むようになりました。

 思えば何処かで、長くない生活だと感じていた所があって、また以前と同じように風呂を何度も入れたり食事に凝ったりして、彼女に愛着を濃く抱く生活を始めてしまいました。仕事から帰ってくると、まだ子供だというせいもあって、すぐに足に絡み付いてきてその仕草が何とも愛くるしいものでした。

 仕事で、自分の行き先について見づらい時期だけに、そういう愛描との生活は楽しいものでした。彼女(メスだったので)と遊んでいると不思議と色々なアイデアやインスピレーションみたいなものが湧いてきて、なるほど古代エジプトの時代から猫が崇拝されてきたわけがわかるような気がしていました。

 しかし、現代に至っては野良猫などは廃棄物ぐらいにしか思われていないのかもしれません。まして緑が少なくなった都会などでは、ゴミ扱いに近いのかもしれません。

 僕の住んでいる所は歴史物保存地区で、それだけにまだまだ古いお屋敷や緑も多いところなので、猫もよく見かける場所でした。しかし、最近は観光の為か随分神経質になる人も多くなって、駆除を率先して行う人も出始めていたようです。

 ネコイラズは、その場で吐かせないとほとんど生存率は無いそうで、特に家の猫のように4ヶ月ぐらいの子では駄目だそうです。一日だけ行方不明になって、次の日発見した時はもう手遅れでした。幸いなのは、僕が抱いている時に死んでしまったことぐらいでしょうか。

 彼女との生活は、わずか3ヶ月足らずでした。以前飼っていた猫よりもさらに早く手元を離れることになりました。しかし、よくわかりませんが何故か心が奇麗で白いイメージの子だったように感じます。

 焼き場に行って、辛い思いで仕事に出かけたのですが、夜遅くなってふと家に帰るのが少しだけ嫌になりましたが、左手の腕に彼女が白い姿になって抱きついているような気がしました。もっと注意していればとか、それまでは自分を責めていたのですが、そういう気持ちを癒すような瞬間でした。

 人間も子供時代に死ぬと羽がはえると言いますが、彼女も小さいながらに小さな羽があるような気がしました。僕も彼女との生活は楽しかったのですが、彼女も僕との短い生涯は喜びがあったのだ思わせるような出来事でした。

 焼き場では、彼女の体と箱に僕のつかっている香りをふりかけました。でも彼女はもう生まれ変わらないでそのまま天使になるんじゃないかなと想像したりしました。


 
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by fenice2 | 2007-10-19 10:52 | 天使

宇宙というイマジネーション

 自分が愛読している本を紹介するのは恥ずかしいのですが、「アミ 小さな宇宙人」は何度読んでも感動する部分が多く、未だに発見することが多い本です。シリーズでまだ後5冊ほどありますが、実際にアミという宇宙人が語ったというものは3冊ほどです。

 途中からさくらももこが、イラストを入れましたが可愛らしいイラストとは裏腹に内容はかなり濃いもので、ファンタジーでもあり、SFのようでもあり、また哲学的な部分も多くあります。目の前の社会との対応のみでガチガチになっている人などは、良い頭の切り替えになると思います。

 僕は初めて会った人で気の合いそうな人には思い切ってこの本を紹介しますが、宇宙人がいるとか地球以外の世界があるということを、理論や理屈で攻めたてていくのではなくて、こういう世界があったらよいねという目線で、次々と不思議な世界を紹介してくことが妙な説得力があるように思います。仮に単なる思い付きで書いたとしても、あれほどの描写や具体的な人間関係までをつくることは、相当なイマジネーションが必要だと思っています。

 考えたら、若い頃、まだ経験もない10代の頃から暇があれば、人の相談にのることが多かったのですが、想像力が豊かだったのか、単なる空想好きだったのかわかりませんが、その人の本来持つべきイメージみたいなものが見えてきて、それを話すだけで不思議に思われたことがあります。

 魂とかオーラーとか色々な言い方をしていますが、どんな人にも本来はパーフェクトな世界観があって、その中ではあらゆるイメージが実現出来て、自分の存在感をしっかり感じるイマジネーションの世界があるように思います。

 勿論、現実は色々な制約や常識があって、そんなパーフェクトなイマジネーションを維持出来ることは不可能に近いのかもしれませんが、訓練や習慣によってはそれをなんとか心の何処かに置いておくことは出来ると思います。

 自分のイマジネーションがうまく働かない人は、誰かの為、好きな人でも、深く思っている人でも良いのですが、喜ぶ顔を想像しながら何かをつくることが大切だと思います。今はメールとか携帯とか安易なコミュニケーションツールはそろっていますが、気持ちや心を伝えたりするのにはむしろマイナスな部分もあるのかなと思ったりします。
 
 世界中で出版された本ですが、在庫の問題もあり大手の本屋にしか無いと思います。もし、お時間があれば是非読んでみてください。

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by fenice2 | 2007-10-13 19:58 | 宇宙人アミ

香りのイマジネーション

 
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 先日、お客さんの一人が或る展覧会に入選したので、記念にそのイメージの香りをつくって欲しいとご依頼され、重い荷物も持って会場まで出かけていきました。

 何時も、思うのですが、こういう大手の展覧会に来ても何か会場が埃っぽく、また香りも無い無味乾燥の世界で、どうも五感を刺激するまでもない空間にアートを鑑賞するだけのテンションが上がるのだろうかと考えてしまいます。

 その点、香りがあると突然五感が刺激されるようになります。不思議なことに同じようにみている絵でも、何かよい香りがあると、今まであまり見えてこなかった色やものが見えたりします。シャーマンが能力を高めるために香を焚くのも、芸術家が何か作品をつくる時に必要以上に一つの匂いや香りにこだわるのも同じような理由です。

 受賞した絵を、前にして作者と一緒に香りをつくります。グリーンが多い絵で、全体的に風の流れのようなものもあります。そういうイメージで香りを選んでいくと、ふと絵の中ではとても見づらい、控えめなローズが花瓶にさしてありました。

 絵の上手さや技巧に頼って、絵を描いていくと最期は自分のイメージしていたものとは違ったものになってしまうことがあると仰っていましたが、その点香りには形が無く、不確かな部分もありますが、感性とか好みには自由に配置できます。

 その方は、全体の雰囲気はその絵の通りグリーンで涼やかな感じでしたが、もう少し華があるような面もあるように感じました。香りを選んでいくうちに、必要以上にローズにこだわることがわかりました。ご自分でも何度もこんなにローズが好きだったなんて!と仰っていました。

 香りが、一通り選んで色々な話をするうちに、その方が本当はもっとローズを絵の真ん中に持ってきたかったと言われまして、受賞をして喜んでいたけどまだまだやることはあるとその結果が導き出されたことに喜んでいただきました。

 それからは、今後のことを色々話し合いました。絵を描くことは、自分のイマジネーションでやっていくことなのに、その絵が完成するに従って、今度はその絵に心が囚われてしまうことは、どうしても賞をとりたいとか、上手く仕上げたいとかそういう邪念が入ってしまうことになったとか、たった一つの香りをつくるだけで、こういう"心のドラマ"が始まることは嬉しいことです。

 最近、よく思うのですが人は心から作り出せるものがあると喜びを感じますが、それが無いとやはりツマラナク思える日が増えてしまうのではないでしょうか。

 心からイマジネーションしていくことはとても大切なことだと思います。恋愛も雑じりけの無い純粋なイマジネーションがまず大切だと思います。
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by fenice2 | 2007-10-12 18:48 | 二科展

香りでみる未来

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 最近、街に金木犀が香るようになったので非常にリラックスできるようになりました。毎月何かの香りにぼうっと感じていれば幸せだなと感じたりします。

 先日、ノストラダムスの関係の本を読んでいましたが、当時占星術、錬金術、調香は一つの秘術とされていたところがあって、彼自身もかなり調香の技術はもっていたことを確認しました。

 香りを勉強する人は、ほとんどがフランスに行きますが、僕の場合は最初の出会いが、フィレンツェのサンタマリアノベラ教会で、もし教会という場所で香料と出会わなかったら今のこういう仕事もやっていないのではと思っています。

 それからは、ヴェニスにも過去優秀な調香師が居たことをしって、画商をしながら香りの関係の勉強していきましたが、本格的にやりだしたのは日本に帰ってからです。しかし、香りの勉強という中で心や精神のことで結びつけることはとても少なく、やはり調香というものだけが何時の時代からか一人歩きしてしまったような気もします。

 “星”と“香り”は何か結びつきがあったらどうだろうかと、漠然と考えたことがあって何時の頃からか占星術と香りを結びつけて考えるようになりましたが、それから生年月日で遠方の方の香りをつくるようなこともするようになりました。

 星が上から導いてくれるものなら、花々や木々に宿る香りは、地上から人をよい方向に導いてくれるものではないかなと思っています。また、人は生きている限りよい事も悪い事もあるので、上を見上げることも苦痛の日もあるかもしれません。そんな時でも、香りは何処からともなく来て、心を癒してくれることもあります。

 ヨモギやルリハコベ、ヒヨスなどは、過去、教会の悪魔祓いに使われてた香料だそうですが、香りや匂いは人の欲望や執着とも深く関係していることから、精神世界にも大きな影響を与えてきました。

 一つ一つの香りを選ぶにもそれなりの理由がありますが、幾つか選んでくると香りの出来上がりがわかるように、その方の将来像みたいなものがイメージとして見えてきます。

 宿命とか運命とか必ず大きな岐路に立つ時は匂いや香りが関係していたように思います。

 僕にとって、香りをつくることも、香りでその方の将来のイメージをとらえてくることも同じだと考えています。そういう意味では、本当は昔のように調香学、占星学、錬金術などはもっと関係していかなくてはならないのかもしれません。
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by fenice2 | 2007-10-08 20:04 | 調香・錬金術

死者との会話

 若くして父が他界したために、急遽20代の前半で大きな企業を継ぐことになったことは、想像も出来ない苦労の連続でした。何よりも父がカリスマ的な存在で、会社の殆どの実権を掌握していたこともあって、会社の誰に聞いても不明瞭なことばかりでした。

 もっとも健全な状態ならそれでも良かったのですが、父自身会社の状態の心労がたたって命を縮めたといってもよくて、会社も人間でいえば瀕死の重傷に近いものであったように思います。

 普段目にしたことも無い数字とか負債のオンパレードで、如何に長男が継がなくてはならないとはいえ誰もが、いけにえのように見ていたようです。僕自身、何もせずに只座っているだけなら、身も尾心も堕ちるところまで堕ちていってしまったのかもしれません。

 霊とか死者の魂というものを信じないほうではなかったのですが、積極的なほうではなかったと思っています。それでも毎日、亡き父が夢に出たり、朝方そこにいたような気配を何度も感じました。出てきて父は、生きていたときと同じような調子で会社がまだまだ存続できるようなことを力説しては消えていきました。

 会社に戻ると、具体的な動きがどんどん進んでいました。債権者集会、経営会議や営業会議など、要するにこれからどうしていくかということばかりでした。法律的なことや財務などの知識や情報は毎日山のように叩き込まれていきました。

 生きている人間には、確かに魂があります。でも死んでもそこに何かが残っているような気がします。それは正直いって魂とはちょっと違うと思います。しかし、姿が無くても同じようにそれは主張し、場合によっては命じ続けます。

 会社の存続は、誰もが望んでいたことだし、亡き父もしっかり再建することが何よりの成仏だと口々に言う人も多かったように思います。僕もそういう周囲の声とか見えないエネルギーみたいなものに引きずられながら、毎日を過ごしていきました。

 経験や知識も無かった若造が、確かに努力はあったものの最期はより大きな企業と合併出来たことは、最初の悲惨な状態から考えれば上出来であったと思っています。只、そういう出来すぎたことを周囲は、或る時は奇妙な目で、また或る時は摩訶不思議に見ていたような気がします。

 明らかに常軌とは違う方法で、僕は再建劇のシナリオを描いたのかもしれません。何故か父のやることがある時から把握できるようになって、きっとこうするだろうということが事細かに頭に浮かんでまたその通り指示していきました。

 亡き父の亡霊は、最期まで僕をシャーマンのように仕立てて、筋書きを書いていきました。しかし、もう一方でかすかに発する声がありました。小さな声ですが、ずっと最初から何かを叫んでいました。その声は、今考えても父の本心の声であったと思っています。

 霊の語り部のような立場であれ、ともかく僕が最期まで非難されるようなことはありませんでした。しかし、全てが終わろうとした時に、その小さな声は前よりももっとはっきりしたものになっていきました。勿論、父の生前残した手帳などにもその声と同じようなものは書いてありましたが、ほとんど気にすることもありませんでした。

 亡き人の意思とか考えと言いますが、本当にそれが理解できる人がどれぐらい居るでしょうか?僕自身もよく理解もしないままに、父のもっともわかりやすくて目立つものばかりを伝えてきたような気がします。

 人は生きている限り、怨念や執着、欲みたいなものに苛まれます。しかし、死んだ後もそういうものに苦しめられることになるのでしょうか?

 父の本心、良心かもしれませんがそれを表に発していくことが出来なかったことに、同じように僕も傷つき、心が堕ちていきました。父のその声は最初から「無に戻すように。」と言い続けていたのにずっと他の声を優先しすぎていって、無視していったのです。

 お陰で僕は成功者になりましたが、何もかも生きていくのが虚しくなっていきました。僕自身、現実の大きな流れの中で何も本当のことを言えない人間なんだと思うようになりました。

 只、人よりも変わった能力があっても、伝えるものを間違えると意味がないような経験だったと思います。最初からそういう繊細なものに目を向けることが出来たら、もっと違った現実や結果が出来ていたと今でも思っています。
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by fenice2 | 2007-10-04 22:09 | シャーマン

はじめましてCO-DAIです。

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 exciteで占い師で紹介されているCO-DAIです。自分の仕事について、前々から不思議な分野であると思っていましたが、気が付くとカウンセリングや未来を予測する立場にたっていました。

 20代の時に、初めて大きな壁にあたってそれを越えるために色々苦労をしました。2千人を超える企業の代表だった為に、常に先を先を見なくてはなりませんでした。経験も無く、自分の人脈も皆無の中で、責任だけが重くのしかかってくる生活は、苦痛そのものでした。

 そんな時に、日本のホロスコープの父と言われるロケット工学博士の糸川英夫先生と出会いました。当時、先生は組織工学研究所というものをやっておられ、僕も早速それに入れてもらったのですが、その頃は占いとか占星術などというものよりも、世界の情勢などを詳しく見つめ勉強するというものでした。

 ”世界を見渡せば未来がみえる”が糸川先生の口癖でしたが、その中でも特にイスラエルに注目されていて、何度か先生に同行し大学施設などを中心に回りましたから、自然と半ば留学みたいな形になっていました。

 イスラエルというよりも、エルサレムに着いた時に何故過去ここが多くの権力者がこぞって取り合いになるかを解るような気がしました。イスラム、ユダヤ、キリストの聖地であることもそうですが、多くの人がそこに集まるエネルギーと言いますか、祈りといいますかともかく立っているだけでもピリピリしたほどです。

 多くの祈りが、宗派を超えて存在しているということは、そこにあらゆる人間の心の姿みたいなものがあるような気がしました。枠にとらわれない何か、逆をいうと、殆ど人はそれだけ生活や心までも枠にはめられて生きているのかもしれません。

 長い歴史もあって、そこにいる人に触れ話しているうちに、知らずしらず、彼らは未来を予測し、また毎日の生活そのものが先をみていくものがあるような感じを強くうけました。

 親が神主の系統だったせいもあって、元々信仰深いところはありましたが、イスラエルに行ってからは余計に占星術などに熱心になり、毎日誰かのホロスコープを書いては人事などの役に立てるようにしました。

 それが、僕自身がこういう世界に踏み入れた第一歩でしたが、ようやく会社も落ち着いて大手と合併の話が決まってからは自然と関心が無くなっていったような気がします。しばらくは、ヨーロッパを回るなどして、画商などをしながら過ごしていました。


  CO-DAI HP
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by fenice2 | 2007-10-02 16:15 | 糸川英夫