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気と香り

 
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 今、中世のイタリアに起こったベナンダンティという信仰組織について色々調べていますが、なかなか興味深いことがあって、資料を読みふけっています。

 簡単にいうと、豊作を願うために決められた夜に魔女と対決するという儀式や組織ですが、以前日本でも、雲や天候を操る種族があったと言いますが、それと似たようなものがあるのではないかと思っています。

 人間にも、魂とか心とかいうものは、気から出来ているものであって、最近でこそようやく気功などが電気とか、熱に関係しているらしいといわれ始めてきましたが、電気もガスも無かった時代、自然と接する素朴な生活の中で、気の扱い方や捉え方は今とは全く違うものがあったと思います。

 しかし、現代でも天候や雲を見ているだけでも、心が晴れやかになるような空もあるかわりに、思わず心落ちしたくなるぐらいの暗い雨が続くときもあり、不気味な雲があったりと、満更人の気持ちと関係がないわけではないと感じるときもよくあります。

 以前、伊勢の行者さんで雲を消す術というものをやっていましたが、僕個人はとても驚いたのですが、多くの人は目の前で雲を消せたとしても、たまたま消えたと思うでしょうから、その程度のことでは、我々は簡単に信じたり、興味を示そうとも思わないみたいですね。

 雨乞いの儀式といい、竜の伝説や海神の生贄など、自然と人とのしのぎあいの中で生まれてきたものが、何百年、何千年受け継がれてきたことは、逆に考えればそれを行うことで、
何らかの結果(利益)が出ていたのではないかと考えたりします。

 人が、荒地を開拓して益となるような作物を育てることは、人工的な何かがなくては、よりよく育てることは不可能ではなかったかと思います。農薬もなく、肥料とて限られていた中で、なんとか結果を出すために或るシャーマンが儀式を生み出したというのが、色々な地方での伝説になっていますが、気というものを扱う中で天気を支配できる何かを会得していたのかもしれません。


 以前、NASAの関係者から、最後の発射時には全員でお祈りをすると聞きましたが、やはり最高の技術者や科学者といえども、得たいの知れない何かを感じていて自然にそうするのだろうと思ったりしました。
 
 人の気、世の中の気、社会の気など、気の動きは、心や気持ち、天候などにも大きく関係してきます。

 香りには不思議なぐらいにそれが映ってきます。香りほど気を映し出すものは無いだろうと最近特に思っています。

 
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by fenice2 | 2007-11-26 20:54 | アロマ 香り

指輪物語りについて

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 古代のシャーマンの中には、特殊な腕輪や首飾り、髪飾りなどをつけてインスピレーションを高めていたようですが、その中でも指輪は、約束や契約など愛情や気持ちを永遠に閉じ込めておいたものを読み出すのに必要だったようです。

 今でこそ、指輪は単なるアクセサリーになってきましたが、それでも一時の気持ちを閉じ込めておくには十分な役割をしていると思うときがよくあります。

 最近は、天然石などで気軽に指輪にして、パワーストーンとして扱っているところが多いようですが、それでも石を身につけることは、まだまだ未知のことも多く、あまりずっとはめているのは良くないのではないかと思うことがあります。

 男女であれ、男性同士の仕事上の約束であっても何かの目的のために信頼し、気持ちを一つにしておくことは、難しいことだと思います。他に少しでも邪念がはいってしまったら、そういう純粋な気持ちの高まりや誓いほど脆くも壊れてしまいます。

 現代は、時代の流れが速いから、そういう貴重なものが失われていっているのか、そういう心の誓いみたいなものをいい加減にしていくから、流れるような価値観になってしまうのか分かりませんが、何かにこだわっていくことがよくないと思われるのは、心の問題からすれば危険なことではないかと思ってしまいます。

 執着が良くないとか、無欲で取り組むようになど、最近の標語や上の人間の心得など(政治家の言葉は、まるで生きている人間に話している言葉だろうかと思ってしまうことが多いです。

 綺麗なショーワインドに売られた子犬が、部屋で糞をすることに幻滅したという女性の話とあまり変わらないことを聞いているような気がするのは私だけでしょうか。

 人間は愚かで、生きていくためには何万回と醜い心を抱き、鎖のような契約で心の執着を結び付けます。高価な指輪であろうと、チープなRINGであろうと、一時ではなくて永遠の気持ちになりたいから、そういう行動をするのではないでしょうか?

 思い切って、指輪を火山の中に放り込んだホビットの子供も、何度もまたそういった指輪の魅力や魔力にひきつけられることになります。その度にまた、長い旅をして答えを見つけにいくことになるのかもしれません。

 ちなみに、僕自身は指輪どころか首元に巻きつかれるものは、マフラーでも苦手です。時計も殆どすることはありません。

 上の指輪は17世紀に射手が弓を射るときに親指を保護するためにデザインされつくられたものだそうですが、やはり相手の血の色を想像しながら放ったのでしょうか。神秘的ですが、怖いぐらいの赤の力や匂いを感じます。


 
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by fenice2 | 2007-11-25 17:32 | シャーマン

天使に翻弄された日々

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 先日も、大手に勤めている方の、香りつくりとカウンセリングを行いましたが、今、企業というか組織の方向性といいますか、どうもかなり際どい場所に立たされている印象を受けます。

 これほど、人間の精神性といいましょうか、心を蔑ろにした利益と合理性を優先してくると、やがて、社会が真っ二つに割れて、精神性を重んじるグループとその反対のグループに分かれてくるような気がしてなりません。

 自分のことであまり言う事ではないのですが、以前、週刊文春に載せた記事によって、或る宗教団体と争いになってしまい、最近やっと判決が出たのですが、実質上は勝訴しまして、改めてそういうものの社会の根の深さみたいなことを実感しています。

 数年前、TV等で騒がれた"白装束"がその組織の正体で、恥かしながら、15年以上前には私も自ら天使の存在を信じるあまり、その組織に加わってしまい、1年もしないうちに一時はそのトップに立たされる立場になりました。

 私は、飛びぬけた霊感や、高度な霊と交信出来るとの評価を、故千乃裕子代表から得まして、組織そのものを運営してほしいといわれました。しかし、結果として、内部の様子が見えてくるにつれて、そういう組織の怖さや、宗教そのもの危険性を感じましたし、自分自身も組織を立て直す立場からかなりの資金を投資して別の事業をやろうとしたことなど、全く、自分が意図していた方向と違った流れになっていくのに、嫌気がさしてなりませんでした。

 結果としては、私自身の気持ちや行動が正反対のものになってきて、(天使の存在は信じておりましたので)、その組織からは離れることになりましたが、私は、皆がその危うさに気付いて、直ぐにもそれが消えてなくなるだろうと思いましたが、何年経っても組織は弱体化するでもなく、むしろ大きくなっていく様子さえみえていました。

 辞めてから、個人として出来る限り、そういう組織の危険性や自分の経験などをネットなどで訴えてきましたが、TVで騒がれるようになってからは、思い切って週刊文春と組んで記事を載せることになりましたが、思わぬ反響で自分自身でもそういうものの騒動のど真ん中にいたと思うと考えさせられることが色々ありました。

 一人の人間が、インスピレーションや直感みたいなもので、この世の存在でないものに繋がることは、自由な精神活動の中ではあっても良いことだと思いますし、私自身、本当に困ったときはそういう神々しい存在を信じ、また身の周りに近づいているような感じをしたときも何度もあります。

 しかし、それが宗教や信仰になって、シャーマンが何時の間にか心の支配者のようになると、現実社会で傷ついた人達は、身も心も取り込まれてしまうのが現状です。説得力があって、強力なシャーマニズムを持っている人間ならなおのこと、組織の力や団結力みたいなものも強くなっていくと思います。

 私が、香りや占いも含めてこういう”心の仕事”にかかわっていくようになったのは、過去の複雑な経緯もありますが、間違ったシャーマニズムに翻弄されないように、出来るだけ詳細に未来や現状をみていけば、少しはそういう恐ろしい世の中の流れを防ぐことになると思い、やっているつもりですが、まだまだやらなくてはならないことは沢山あるようです。

 1ヶ月このサイトに参加させて頂いて、せめてものお礼にと思い書いたつもりですが、思わぬ方向に話がいってしまって、ヘビーな話になっていまいましたが、これからもよろしくお願い致します。
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by fenice2 | 2007-11-21 18:00 | 宗教

香りと前世の記憶

  
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 或るシャーマンの話によると、人の記憶は死によってリセットされて、次に生まれたときは全く無の記憶の状態の中で生が始まると言います。しかし、我々は生きていて何か大きな悩みや壁みたいなものにぶつかってしまった時は、何故かその本来消えてしまったはずの記憶を思い出そうとします。

 特に10代の時のように、自分の経験が少ない人間にとっては、上手くいかないことがあると、今の自分の存在だけでない何かをルーツみたいなものを必要とするようです。

 小さい子に絵本を読ませると、その抽象的なイメージやストーリーに異常な関心を示しますが、何処かでぼんやり現実的でない過去を覚えてきて、覚えていない言葉や知識を話す子もいるようです。

 また、ダライ・ラマは、今世でも魂の転生が起こっていて、精神的には何度も死んで甦らなくてはならないと講演などで話していますが、そういう意味では、不確かな過去世について関心を示すことも当然のことなのかもしれません。

 要するに、人は何度も同じところで間違え、悩みまた同じようなことで復活したり、ダメになるかを繰り返して、どれだけ時間が経って、周りの様子が変わっても社会も人も、過去にあった時間の何処かでシンクロして動いています。

 過去世にたどり着くには、特別な状態、現実と遮断したり、誘導する人間の存在や信頼などが無くてはならないと思います。しかし、香りはもっとも簡単な条件で、それを浮き立たせるのではないかという印象を持ちます。

 一つ一つの香りに映る記憶は、断片的ですが、それが幾つも重なってくるとあるストーリーが出来上がってきます。それは、現在の記憶であるのか、もっと深い部分で眠っていた記憶であるかわかりません。また、そういう過去世など特別な関心を前もって持つ必要もないです。

 また、香りに意識を集中している時間は、今の流れている時間を意識させないもう一つの時間を作り出りだしますから、そういう中から日ごと意識しない感覚や感性を引き出していくことになります。

 ダリの絵のように、今まで自分の感じたり思っていた記憶や思考が、何倍も膨れ上がっていく印象を持つ人もいます。小さな脳だと思っていた中に、何故か隠された記憶や思考が入っていることに気付きます。

 選びきった香りの幾つかが、一つの長い川のようになって、全く別の時間と繋がってその頃の記憶や思考を呼び寄せてくれます。また、そういう感覚に触れた時はなんともいえない心地よさや開放感を抱くようになるという人もいます。

 香りが単なる癒しに使われても、せばめられた時間と空間の中では、次第にその潜在的な効力を失っていくような気がしています。特別に自由な感覚や開放感にふれたからこそ、潜在的なものが出てくるのか、過去世みたいなものを思い出したから、そういう感覚になるのかわかりませんが、そのことが目の前の現実や問題点に向かって大きなエネルギーや知恵になっていくことは間違い無さそうです。

 子供は間違いやあやまちをおこすことに恐れません。しかし、大人になるにつれて、繰り返しあやまちをおこす事に異常な怖れを感じるようになります。

 或る程度の失敗やあやまちは、何歳になってもおこってしまうことだと思います。体も少しの不調で休んでいれば、大病にはなりません。それと同じで小さな失敗を避けるために大きな失敗に繋がることになります。

 今の企業の経営者の姿にもそういう部分が多くみえますが、今と先ばかりを見ようとしてもかえって失うものは多くなるような気がします。

 
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by fenice2 | 2007-11-19 00:07 | アロマ 香り

天使と悪魔+心の調香

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 幼少期の頃、何気なく毎日色々不思議な夢やこの世にない生き物を見ることが続いて、今でも印象に残っているのが、このベルゼブブという蝿の悪魔です。ミルトンの詩集や、ダンテの神曲などにも度々登場してきますが、悪魔の中ではサターンと並ぶような存在だそうです。

 勿論、毎日恐ろしいものを見るのが苦痛で、日によってはそのまま失神しているときもありましたが、今思うと悪魔や鬼のオンパレードを来る日も来る日も見ていたような気がします。

 それが、何であったのか分かりませんが、子供ながらにそういう化け物を絵画に描いたりしていたので、絵の先生たちには随分珍重されて、あまり覚えていませんがかなり賞みたいなものも頂きました。

 才能や運勢、金銭運みたいなものは殆どが悪魔の管轄だそうですから、物質的に恵まれた環境に生まれたということは、同時にそういう悪魔の支配にも入っていたといえるのかもしれません。

 しかし、悪魔はどれほど物質的に豊かにしてくれても、心の問題に関しては全くの無頓着です。谷崎潤一郎も、西洋悪魔に関してかなり調べていたそうですが、悪魔は積極的に悪事を行い、堕落させるようにしているとは言えないようです。

 堕落していったり、人間関係が崩壊していくのは、むしろその人間の責任であって、幼女を殺して悪魔のせいだといった南米の男性がいましたが、あれなどは悪魔が聞けば逆に呆れた表情をするのではないかと思ったりします。

 悪魔は、人が欲望に満たされていたり、特別な執着心に陥っているときに近づいてきます。株で大儲けを考えているときや、よくないビジネスに手を染めようとしているときなど、程度にもよりますが、その方の周囲には悪魔が群がっています。

 悪魔とは、人間の心が生み出したものという人がいますが、それがイメージであれなんらかの意思や意識をもって行動するのは間違いないような気がします。

 中世の悪魔遣いの人間は、お札やお守りのようなものを持って、悪魔と契約したり、悪魔から特別な能力や才能を引き出してもらおうとしました。今でも時々、とんでもないインスピレーションが出る人がいますが、悪魔と上手く繋がっているのかもしれません。

 天使は何度もいうように、そういう行き過ぎた悪魔とのつながりや、物質世界に対して、警告を与えたり、精神的な満足に向かう啓示を与えたりします。今のような物質社会になってしまった世の中では、エンゼルセラピーみたいな療法が出るのもうなずけます。

 経済という、物欲と競争心の中で、他よりも多く稼ぐという精神の元に、悪魔の跳躍は激しさを増していきます。悪魔に囁かれた人間は、我を忘れて仕事にいそしみ、仮想敵を何人もつくります。アメリカの悪魔がささやく、悪の枢軸(axis of evil)です。

 香りをつくっていると、最初はみなさん悪魔から逃れるようなものをつくって欲しいと、無意識に仰います。

 心の中で天使が光臨すれば、香りに対してもっとも自由で開放感のあるものを選んでいきます。単なる香りに過ぎないそれが、天使やフェアリーと結びつけば涙を流すほどの香りになることもあります。

 商業主義中心で、悪魔の知恵と囁きのみでつくられた大量のものでは、魅力や惑わしの香りのみで、心の落ち着きや安らぎは得ることが出来ません。

 天使は、ものづくりに積極的に参加して、アドバイスをしてくれることはないようです。最初は、惑わしや魅力のみであった技術が、何時の間にか天使を呼ぶものへと変化しうるのです。そういう意味では最初に形をつくったり、技術をもたらすのは悪魔に違いありません。

 まずは、香りからでも悪魔から天使にシフトしていけば、やがてそれを身につける人もすこしづつ変わっていくのだと思っています。

 これが、僕が日頃考えている香りによる革命です。
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by fenice2 | 2007-11-15 22:51 | アロマ 香り

心の記憶(香りの記憶療法)

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 香りをつかう仕事が始まると、全く時間の感覚を忘れてしまいます。まず調香することで、大切なことは何の香りを選ぶかということにあります。

 無作為にとったものが根拠があるものもありますが、香りに関してはその判断をする中で、必ずしも目の前にしたものを選んだからといって、それほど重要な意味があるとは限りません。

 同じグリーン系のものでも、森をイメージしたものをチョイスするのか、高原のような緑のイメージをしたものを好んでいるのかは少し意味合いが違ってきます。次に花の香りを選ぶ際も、色が鮮やかで、匂いが極み立ったランのようなものを選ぶのか、小川の土手のミモザのような軽やかな香りを選ぶかでは、またイメージするものが変わってきます。

 そうやって、香りで森や花、人や建物をなどを自ら選び、イメージしていくのですが、何時しか好き嫌いで選んでいただけでなくて、香りに引き寄せられるように、不思議な感覚でチョイスしていっているのがわかるようになります。

 もっともこういう体験が出来るのは、こちら側からかなりしっかり手引きをしていかなくてはなりませんが、どのような方でも数時間は接していると、あまり選びきれなかった人でも順次パズルを積むように香りを選んでいって、何かイメージが出来上がってきます。

 一つ一つの香りからは、小さな断片的な記憶や思い出しか浮き上がってきませんが、それが何十種類と重ねていくうちに、ずっと心の深い部分に降りていくような感じになってきます。勿論、心地よさも手伝っていますが、妙な恐怖心やおそれみたいな感情もありません。

 15分おきか、もっと時間をおいて香りをきいてもらうと、先程まで好きだった香りでも、突然に嫌いになることもあって、逆に本来もっとも嫌いであったはずの香りでも、段々香りをきくほどに好きになってくることも多くあります。

 香料や香りそのものは、何の変化もしていませんが、気持ちや心、感覚的なものは、その前後にきいた香りの影響や、様々なものが情景としてイメージされてくるにつれて、活発になにかを伝達しようとしてきます。

 人によっては泣く方もおりますし、人によってはそのイメージを語っていくうちに、かなり落ち着いた気持ちになってくる人もいます。過去に様々なドラマや記憶があることで、今の感覚的なものが決められて(狭められて)くることが分かるかと思いますが、今まで、無意識におこっていた感情などがどこにつながっているかが分かると、金縛りや突然起こっていた不安感などが消える方も居るようです。

 それが前世なのか、わかりませんがあらゆるストーリーやエピソードがあって、自分の感覚や感情が出来上がっていることを知ることは、どのような人でも本当は必要なことではないかと思うことがあります。

 生命も今感じている感覚も、長い流れの中で生まれています。すべてではありませんが、香りはその目に見えない世界を表に出すには良いきっかけをつくってくれるようです。
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by fenice2 | 2007-11-13 00:56 | 香りの記憶療法

ヴェニスの仮面 香り


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 ヴェニスに住んでいた時に、カーニバルの時期は人が多いので避けるようにしていましたが、2月に近づくにつれて、街の屋台などにも色々な仮面が売られるようになって賑やかになって来るのは楽しみでした。

 つい、13世紀ごろから最近まで仮面をかぶって生活した風習がヴェニスではあったでようですが、その目的は自分の立場や身分を伏せて自由に意見を言えたり、付き合うこと出来たということらしいのですが、勿論男女の付き合いにも大いに役に立ったようです。

 仮面をつけることによって、人は何か別の人間か生き物にでも変わったような感じになるそうですが、その中でもやはりもっとも重要なことは、香水など香りだそうです。

 男の人なのに、女性用のかなりロージィーな香りをつけてみたり、No.5をつけてみたりと、行きかう人も不思議がるような仕草をみるのが面白かったそうですが、余り度が過ぎるとそちらの生活の方が時間が多くなってしまう人も居たようです。

 マリーアントワネットも、仮面をしてよく街の酒場を徘徊したそうですが、彼女の独特の甘い香りに気付いて、殆どの人が知らないふりをしていたと言いますから、ちょっと哀れな気持ちさえしてきます。

 魚屋の親父が、幾ら粋な仮面をかぶっても遊女たちに正体がばれてしまったと言いますから、香水などが手に入らない庶民などは、なかなか別の人間に生まれ変わること難しかったのだろうと思います。

 結局は、仮面をもっとも使いこなす人間は、良い調香師を持った貴族などの趣味人で、フランスやフィレンツェなどよりも先に、ヴェニスにはそのせいもあって優秀な調香師が集まっていたと言います。なけなしのお金を払って、なんとか良い香りを手に入れようとした哀しい男女の物語なども色々あるようです。

 香りを選ぶ時に、人の心が表れるのは願望と夢のようなものが先にきます。願望や夢がはっきりわかればわかるほど、その方の現実も同時に見えてきます。

 貴族が庶民に化けるのは難しいことではありませんが、庶民が公爵などに化けるには、とても大変なことです。今は、香りは癒しに使うことも多くなりましたが、自分を高めたり、理想を見つめなおしたりするにも香りは、重要な役割があります。

 一度、自分の理想にふれてみたい気持ちになって、香りを選んでみてはいかがでしょうか? よい香りにさえ出会えば、何か貴重なものを得ることが出来るかもしれません。
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by fenice2 | 2007-11-10 17:02 | アロマ 香り

本能が欠けた現代人

 
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 政治にかわっている方から、色々ご相談がありましたが、これからどうなるでしょうかということでしたが、答えはどうにもならないとお答えしておきました。現代人は、マスコミが中心となって色々騒ぎますが、考えてみれば殆どが検討外れで、人といわずに生き物は、行き着くところ本能によりかかります。

 まず、或る党首の辞任問題ですが、香りの観点から見るとことごとく、嗅覚が衰えているのが分かります。また、彼の香りの好みのイメージは、とてもファンタジックなもの、つまりは刺激が少なく、誰からも愛されるようなものを望んでいることがわかります。

 面妖な表の顔は、単なる外の世界へのハッタリであって、彼自身は実は裁縫や針仕事でもあいそうなほど小さくて平和な世界を望んでいる住人の一人だと言えそうです。ホロスコープを見ていないので未知数な面もありますが、側近の人からは意外と神経質だとか繊細だとかの感想を聞くと満更でも無いと思います。

 つまり、これからはトップとしてはやる気は無く、嵐のような立場に立つには相応しくない人だと言えるでしょう。対する、総理は見掛けよりもずっと荒々しい香りや匂いを好むタイプで、望んで嵐に向かっていくタイプだと見ています。

 現代人は、視覚と聴覚に頼りすぎて、嗅覚によって判断する部分が著しく低下していると言います。脳におきかえると、新しい皮質が全体の脳の90%であるためにその部分ばかりを使用するそうですが、残りの10%の部分は本能に関係する古い皮質だそうです。

 しかし、別の資料では、人の脳は普段5%も使っておらず、90%以上が休んだままだということですが、残りの10%の古い皮質の部分であってもフルに使えば、かなりの判断力や直感みたいなものが見出されるのではないかと考えたりします。

 嗅覚は、残り10%の古い皮質、つまりは本能のみで判断されているので、そういう意味では本音や習性みたいなものが出やすい部分であると思います。香りをつくったり、香りを選んでいる時などは、他の90%の脳が殆ど停止して、本能だけで判断するという、まるで別世界の感覚に支配されると言いますが、その通りだと思っています。

 脳はともかく、実際の心や精神は本能がかなりのウェートを占めているようですから、追い込まれた場合などはむしろ本能から判断して言ったほうが正しい答えが出る場合が多いようです。

 いわゆる、直感や霊感みたいなものもこの本能から出ているものが多いのではないでしょうか?中世で芸術家や交霊術を扱う人達も、香りに大いに助けられたというので、本能の部分を刺激して高める効果があったのだと思っています。

 香りの世界をつくってしまうのは、一本の香りだけでは難しく思います。僕自身も、50種類を超えた頃からやっとそういう周りと違う異空間を体験して、日頃見えないもの、内面の世界がわかるようになった気がします。

 そういう意味では、本能世界には天使も悪魔もまだまだ生き生きしています。上はミカエル大天使がサタンを追い詰めたところだそうですが、決して滅ぼさないというのが重要な所だそうです。

 僕は、悪魔は崇拝はしませんが個人的にはとても役に立って身近な存在に思っているので、その意味がなんとなく理解できるような気がしています。
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by fenice2 | 2007-11-06 19:12 | アロマ 香り

コンスタン「超越魔術」 悪魔祓い

 
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 僕自身、悪魔祓いを経験したことがあります。助手を連れてやったこともありますし、神父がやるのを見ることもありました。

 場所は某国の、とあるホテルの一室でした。勿論、精神科の先生には連絡しておいておかしくなったら連れていってもらう約束でした。一緒に連れた人間は、かなり霊感があるタイプで純朴な青年という感じでした。

 それ程凝った儀式も無く、その頃は自分の霊感という不確かなものだけに頼っていました。今でもはっきりと覚えていますが、そのとりつかれていると思われるある男性がホテルに近づくと、まるで頭をねじ上げた痛みが起こり、その後妙な悪臭が漂ってきました。

 それが本当の臭いだったのか、空想のものであったかわかりません。只、一緒に同席していた青年も同じように何故か臭うと言っていましたから、まだ駐車場についたばかりだというのに、感じること自体が不思議でした。

 今から、客室に運ぶといことでしたが、かなり抵抗して暴れるらしく、ホテルの従業員と何人かでその男を縛り、連れていったようでした。別の階の部屋にいた僕たちは、その様子は知りませんでしたが、なかなか物々しい雰囲気だったそうです。

 或る程度精神統一をして、その男の部屋に向かいましたが、廊下にさえ叫び声が聞こえてきてまるで、映画のエクソシストさながらでした。同行した青年は青い顔をしていましたら、気持ちをとられてはいけないよとだけ知らせました。

 部屋に入ると、まさにベッドでくくられた若い男がそこにいました。彼は、僕を見ると何故か哀願するような目になり、近くにいた両親にすがりました。彼は何故か僕におそれみたいなものを感じたようです。

 思ったよりも子供っぽい雰囲気で、とても暴れだすような感じには見えませんでした。しかし、暫くすると、何故か僕の背景の出来事や事実を語りだしました。今思っても、それはあっていることもありましたが、ちょっと違うような事実もありましたが、何処か見抜いているということを言いたかったのかもしれません。

 彼は、僕の背景の守護霊?みたいなものを数え始めてあまりに数が多いのか、何度ものけぞって驚いていました。いずれにしても、どうにかして自分の歪んだ感覚や感情に陥れて、恐怖のようなものを与えようとしている感じがしました。

 彼(彼の中の悪魔)と、何時間も問答のようなことをしましたが、根負けすると何時も僕の魂を消し去ろうとする動作をしました。勿論、単なるジェスチャーかハッタリには違いはないのですが、一緒にいた人間はみなその様子に震えていたようです。

 現代の精神科のプロファイリングならば、分裂症や多重人格など幾らでも症状をつけることが出来ますが、それに付随しておこる様々な超自然的な現象については説明がつきません。

 結局、僕はその場では完全に祓うことは出来ずに、医師に連絡して引き取ってもらうようになりましたが、4時間ぐらいのやりとりの中で何度か本人自身が出てくるときがありました。只、ただ泣いて今の自分を怖がっていましたが、両親はその時に会話するとやっと懐かしい感じになったと言っていました。

 コンスタンというのは、19世紀のオカルティストですが、コンスタンティという言葉で悪魔払いのような意味の語源にもなっていますが、何故か現代では精神安定剤の薬の名前にもなっています。この辺りは、精神科とオカルティズムが何処かで繋がっている証明みたいなものなのかもしれません。

 何でも薬で治すようについに精神や心までそれが侵し始めましたが、もう一度原点に戻って精神世界や中世などの精神性を見直す必要があるのではないかと思っています。文明のあまりの速さに、心や精神が付いていけない状態になっているような気がします。

 
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by fenice2 | 2007-11-04 23:02 | シャーマン

悪魔と占星術

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 フレッド・ゲティングスの悪魔論を読むと、占星術と悪魔(デーモン)はかなりの確立で影響しあっていることがわかります。人が自分の未来を知りたい、もしくは一攫千金を得たいという欲望は悪魔という人間の能力を超えた存在が必要となったのかもしれません。

 彼の著書によると、現代は悪魔という存在やイメージすら忘れられているとしていますが、それによって密かにほくそ笑んでいるのは悪魔そのものだと言います。

 悪魔が居るかどうかという議論をするつもりはありませんが、悪魔を最近研究しているうちにこれほど社会や精神世界と結びつきがあったものがあるだろうか関心してしまいました。人間の欲望や執着など醜い心がある限り、悪魔は存在しているような気もします。

 悪魔の召還術は、何世紀も前からあったようですが、日本などでは安倍清明等や藁人形の儀式などがそれに似たものがあるような気がします。魔法円や魔法陣などというものを使ったり、時には生贄を捧げて、時間や天空の条件などを揃えて、呼び出したといいます。

 呼び出された悪魔は、上の位になるものにつれて契約などの縛りつけが厳しく油断をすると、直ぐにでも魂を奪われたり、陥れられたりすると言います。上手く契約を交わすと、過去や未来など様々な情報を聞くことが出来たり、金の鉱脈などを言い当てたり有益なものをもたらしてくれることも多いようです。

 それに比べて、神はともかく天使は、人間の欲望などについては戒めるだけでこれといった物質的な恩恵を与えてくれる存在では無さそうです。彼らは、精神や心の目標であり、象徴であるから、悪魔を信仰する信者(ゾロアスターなど)からは、天使こそが想像上のものでしかないととらえているようです。

 ゲティングス曰く、現代社会はまさに悪魔が目指していた社会に成りつつあると言います。競争によって勝ち取るものは技や先を読む力であって、愛情や優しさではありません。企業が残っていくには、如何に利益を上げてまたそれを正しく投資して、蓄財するかであって、それらは、人間の良心は必要でなく、また天使の導きなど無縁です。

 戦争と産業が深く結びつき、争いや紛争が起こればそれで利益があがり、株価が上昇する企業が現れます。グルメや美食が流行るほど、飢餓や餓えの心を忘れていって、ODAや海外援助資金などの関心は薄れ、金額も減少していきます。

 人間の文明社会、特に物質的な面での豊かさの恩恵には悪魔的な支援が何処かになければそれほど進むものではないと言います。すなわち、白魔術よりも黒魔術の方がずっと影響力や力を持っている世界だそうです。

 それに対抗して白魔術は、黒魔術で得た知識や成功が長く持続させないようにさせたり、人の心に訴えかけて無に帰するようにさせているようです。ヒステリックなまでのマスコミの攻撃や、小さな命に異常な関心をもって大多数の人が注目するようになるのは、白魔術の影響によるところが少なからずあるようです。

 香りを扱う立場から、そういう精神世界の流れはとても興味深いものです。一人の方の香りをイメージする場合でも、一方で悪魔の辞典を持ちながら、どの悪魔が影響して香りを選んでいるかを解くのが重要でファンタジックな作業になります。

 僕自身、子供の頃から何故か悪魔の夢をみたり、寝る前にうなされることが多かったように思います。ゲティングスの悪魔辞典を見ていても、納得したり懐かしく思う悪魔も少なからずあるようです。

 悪魔は、見抜かれると途端に姿を消すと言います。出来るだけ悪魔の影響を無くしていって、自分自身のことを見れるようになれば、天使の導きがくると言います。一つの香りのイメージをつくる時にも、こういうドラマティックな物語が精神世界にあっても良いのだと思っています。

 上は、悪魔が来た時の召還師の暗号だそうです。恐ろしい悪魔の存在と裏腹にそれをあらわす記号は余りにもシンプルで可愛らしくさえあります。悪魔とは意外と現代ではこういう記号のような存在なのかもしれません。そして、それの方がもっとも警戒されずに深く人の心や社会に入っていくのかもしれません。
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by fenice2 | 2007-11-03 00:02 | シャーマン