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桜の香りからくるインスピレーション

 
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桜が咲き始めましたが、今年は急に暖かくなったせいか、なぜか香りが深いものがないような気がします。平安時代も、梅、桃、桜の香りをきいて一年の占いをしたようですが、梅の優しくて深みのある香りと比べて、桜はあまりにも希薄で壊れやすいイメージを持ちました。

 それに合わせるように、世の中の動きが少しまた不穏なものが増えてきました。折角溶け出した氷が、上手く沈み込んでいかなくて、割れたまま何処からか落ちてくるようなイメージさえあります。

 春にとって、何よりも桜は主役でしょう。花は綺麗に咲きづき、急に暖かくなったせいもあって、花見は連日の人の波でごったがえしています。

 それにしても、香りは、良い印象は持っていません。そういう意味から、今年は世の中ももっともあてにしていたものが、良い状態にはならないことが増えてくるような気がします。仕事などもメインでとらえていたものよりも、半分趣味か遊びで接していたものの方が、モノになる可能性があります。

 人の繋がりでも、意外なところから深い関係になったり、恋人の間柄になるかもしれません。逆に、親や兄弟など血のつながるが濃い関係は、不安定でちょっとした間違いから大きな亀裂をつくってしまうことにもなるかもしれません。

 ローズは、母性愛や愛情を表す香りですが、今の時代は特にこの香りが必要とされているような気がします。広くて、強くて深い気持ち、そういうものが、どんどんこの世の中から消えかかっているのかもしれません。

 また、最近のコスメブームは、見た目の美しさを強調するものばかりで、香りや香料などもお粗末で良くないものが増えてきました。香りは、心を癒し人の気持ちを落ち着けますが、必ずしも救世主のような派手さはありません。

 しかし、心に働きかけたり、良い気持ちを喚起させたりすることはしばしばあります。以前の香水や、コスメにもそういう気品漂う香りはあったように思います。それだから、女性が化粧をするときは、大きな鏡面の前でとても優雅な時間を過ごせたものだと思います。

 しかし、今は公衆の面前で格安のコスメをいじくっている時代です。香りの品格が落ちたことで、美的な世界が破壊された悲しい出来事です。

 そういうようなテーマから機会があれば、特別な材料を集めて化粧品をつくることがあります。半分宣伝で申し訳ありませんが、今年も3月に沖縄の海洋深層水とブルガリアのブルガリアンローズの天然香料を調香して、薔薇水をつくりました。一部、香りを勉強されている方にはお分けしていますが、お問い合わせがあったので、ご紹介します。

 http://www6.ocn.ne.jp/~co-dai/D6.htm

 良いローズの香料には美肌の効果があるのは当然ですが、それ以上に香りが心や気持ちに良い影響を与えることを考えると、単に綺麗になったという以上の事柄があるような気がします。

 色々な美顔技術をつかって、綺麗になることは悪いこととは思いませんが、心の満足や人と気持ちで出会うことの楽しみを忘れてしまったら、単なる蝋人形のようになってしまうのではないかと思うのは僕だけでしょうか。

 
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by fenice2 | 2008-03-31 01:50 | 薔薇水

創造する恋や人間関係の時代

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 考えてみれば、何故あれほどムキになって、中東に関心を寄せていたのか、正直理由はわかりませんでしたが、夕方になって、ヨルダンから広大な砂漠の景色を見たとき、今でも震えがくるような感動を覚えました。

 中東の砂漠は行った方はわかると思うのですが、自然物としては何故か人工的な匂いがして、やはり過去に大きな王朝や文化があったのに、何らかの理由で埋もれてしまった(滅びてしまった)、そういう想像が頭をかすめてなりませんでした。

 そう考えれば、今のドバイの繁栄は、実に2千年ぶりの都の復活であって、”かの地に再び
文明が栄えるとき、神の戒めにあわん”とされたバベルの塔を思い出さずにはおれません。

 何千年と眠っていた王の魂が、もしも自分の悲しい運命の報復のために甦ったのだとしたら、やはりこれからの世界は色々な意味で、破壊されていくことを覚悟していかなくてはならないと思います。

 中東は、今までは石油が武器であり資源でしたが、それにテロが加わり、そして1000兆円のファンドマネーが我々のシステムを壊していきます。

 アメリカを中心とした、資本主義は、砂漠の王たちが目覚めたおかげで、10年待たずして崩壊していくのではないでしょうか。

 人の縁や繋がりといったものの、最近になってから大きくその内容が変わり始めているような気がします。我々は、もう大きなものに頼って流れに任せていればなんとかなるという時代では無くなったような気がしています。

 愛情から始まる本当の理解や協力を得るような、人間関係が築くことが出来ない人は、それらの大きな国や組織の破壊に巻き込まれるようになると思います。

 最近、香りの仕事を通じてきて、もっと多くの人が自分の事の創造力を高めていかなくては、そういう流れや暗い雰囲気に巻き込まれてしまうのではないかと思うことが多いです。

 大きな気持ちや、感受性が強いものももった方ほど、全体の負の流れに負けていってしまうのではないかと思っています。

 まだまだ、僕は自分の今の仕事にも香りを指導する範囲についても、満足するまではいたっていません。やはり、もっと多くの人の香りをつくるお手伝いや指導をやらせて頂きたいと覆っています。

 この場をお借りして、是非香りについて勉強されたい方は、ご連絡いただきたく思います。下記の方に詳しい説明がしてあります。プロを目指す方や、他の分野(音楽)などにたずさわっている方でも、また違った方面から想像力が沸いてくると仰います。

 

CO-DAI  PARFUM  ACADEMY



もっと、もっと自分の周りで何かを創造してくべきだと思います。そうしないと破壊のスピードに負けてしまいます。香りを創造することは、目に見えない世界の創造ですから、他のクリエーティブな分野の世界よりもずっと、精神力を必要としてきます。

 それだけに、今香りを勉強することは、来る次の時代の先駆者になるだろうと確信しています。

 無から何かをつくりだせる力だけが、本当の世の中や人の資源になる時代は近づいています。

 
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by fenice2 | 2008-03-26 00:17

香りの世界の住人

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 日本人にとって、もっとも香りが似合う文化や時代といえば、やはり平安貴族の頃のイメージではないでしょうか。フランスでは、それをイメージするような香りを何度かつくったことがあるようです。上の写真のボトルがそうです。

 男女にかかわらず、梅にはじまり、桃の花や桜や藤の花など実に多くの香りを堪能する表現や感覚が出てきます。江戸は、町人文化や武家のイメージも強いのか、あまり男が香りをたしなむというイメージは出てこないようです。

 香道の世界では、ビャクダンや伽羅など、香木が中心ですから香りの世界の中でも花や果実、ムスクなどと比べるととても完成された文化ではありますが、平安の貴族の香りに対する自由な感覚とはまた違ったものがあるようです。

 僕は、今の市販の香水のように香りをあまり男性用とか女性用といったような分け方はあまりしません。確かに、香りには、男性的なものを感じさせるものと女性的なものを感じさせるものがありますが、それをどう選んでいくかは自由だと思っています。

 そういう意味では、男性とか女性というのは目に見える世界での区別はあっても、香りのように目に見えない世界ではあまり意味がないのではないと思うことがよくあります。

 そういう意味では、大人っぽい香りと優しい天使のような香り(子供)がありますが、これも年齢で分け隔てたりするのもあまり意味がないような気がしています。

 香りの世界からすると、今は子供が割りと大人っぽい香りを選んで、大人が子供っぽい香りを選ぶ傾向があります。何々王子様などということに夢中になることを見ても、現実にどっぷりつかっている大人のほうが、夢や幻覚みたいなものを求めているような気がします。

 一人の人が、この大人っぽい香りや女性っぽい香りなどを選んでくるとなんともいえない香りや個性が生まれてくることがよくわかります。視覚の世界では、どうしても決められたイメージにとらわれがちですが、香りの世界ではその部分はランダムで幻想的です。

 占星術でもそうですが、複雑に星の組み合わせがいりこんでくると、単純に言い切れない性格や個性みたいなものが色々出てきます。香りもこれと同じで、その個性をつくりあげてくると今現在何を考えていえ、何にこだわったり、つまづいているかがわかります。

 結論に近づいてきたので、何が言いたいのかというと、香りは使う人の想像力やイメージが無いと、実際にはどういうものにも変わってしまうことです。確かに、良い香料は人を魅了するものがありますが、組み合わせを間違うと、とても近寄りがたい雰囲気もつくってしまいます。

 僕自身は、今、指輪物語ではないですが、香りの世界の話で、長編物語を書いています。昔からミュヒャエルエンデや宮沢賢治なども好きで、気づくとだんだんの現実ではない世界に生きているような気がしてきて、そろそろ自分の中にあるいろいろなイメージをまとめていきたいと思っています。

 出版まで近いうちに出来たら良いのですが、こればかりはわからないのですが、自分の想像力を鍛えるためにも必要なことだと思っています。
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by fenice2 | 2008-03-20 01:03 | アロマ 香り

香りがつくる精神世界

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 香りと呪術、祈祷は昔からきっても切れない関係にありました。今でも葬儀などでお線香の香りが全くしなかったら、どのような気持ちや感情になるでしょう。菊ではなくて、水仙や菖蒲が多く使われていたら、かなり違和感があるのかもしれません。

 先日、スピリチュアル系の本を読んでいて、香りの調香に関する記述があったのですが、香料ではなくて、アロマを使っていたのですが、そのアロマの組み合わせと効果(気分を向上させるなど)を見比べていて、どうも荒々しい印象を受けました。

 水晶などの活用もそうですが、今はストーンのブームになっていますが、僕自身はよほどそれらの知識や修練でも積んだ方でないと、そういったものを扱いきれないのではないかと思っています。開運ぐらいなら、可能性もあるのでしょうが、精神的な力を石に依存してくのは、?のような気がします。

 香りは確かに、人の気持ちを高揚させたり、落ち着かせたりすることが出来ますが、組み合わせていったり、調香するとなると、単に天然のものを混ぜれば良いというものではなく、基本的な知識や経験を積んでいないと、かえってよくない影響を与えてしまうのではないかと考えています。

 そもそも、僕が行っている香りと精神や心の結びつきというのも、過去には確立したものがあったのですが、今は、僕自身が多くの人の香りをつくりながら身につけてきたことを、試行錯誤しながらやっているのが現状です。

 確かに、香りには個人個人によって好みはありますが、第三者から心地よく思われる香りはそれほど多いわけでなく、そういう意味では如何にその二つを上手く組み合わせていくかが、こういう世界の技術であって、経験とかセンスを要求されるところです。

 しかし、それは人の心や性格もそうで、如何に個性のある人間性を持っていても、あまりにシャイであったり、反社会的であったりすると、結局はその個性が表に出てくることはなく、萎縮してやがては消えていってしまうでしょう。

 いかにも万人うけするような香りを表に(トップ)に出していって、出来るだけ奥深いところにその方の好みの香りを潜ませておけば、余程の癖のある香りでも表にすぐに出てくることはありません。

 アロマは、どちらかというとインナー的なもので、室内やプライベートな空間など外界から離れた使い方が多いので、香りと本人だけの繋がりなのかもしれませんが、それも行き過ぎるとやはり危ういことが多くなります。

 香りや匂いは、人の本能の部分でもかなり奥深い部分に影響を与えるために、同じ香料や組み合わせをつかっても、精神的には全く逆の効果を表すことも多くあります。

 そもそも、アロマは肉体的な治療の延長の部分があって、(頭痛にはミント、喉の痛みにはユーカリなど)、フランスでも減薬効果や、予防療法的な部分で使われていることが多いとよく聞きます。

 心や気持ちは、単純で難しくない部分もありますが、深遠で複雑な部分もあるのも間違いないと思っています。僕が結果として、百種類近くの香料を何時ももっていて香りをつくるのも、その辺りに理由があります。

 大量生産の商品や、人の心や気持ちを蔑ろにしてくる最近の社会のシステムは、益々人の内面の存在や可能性を否定していっているような気がします。

 どれだけ、つくるのが難しくなっても、限度はあるかもしれませんが、出来るだけ質の良い香料を多くつかっていこうと思っています。また、そういう香りを目指すと同時に、より多くの方の内面を把握できたらと思っています。

 そういう意味では、香りは心の鏡なのかもしれません。
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by fenice2 | 2008-03-15 00:46 | アロマ 香り

新しい男女の関係ーガラスの仮面

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 仮面の夫婦などという言葉が以前は流行りましたが、最近では当たり前すぎるのかあまり使われなくなりましたが、元々人が生きていくのは外面の顔が無くてはいきていけず、特に短時間で接していく現代では、心の仮面は当たり前のようになっていきました。

 香りをつくるご相談も、如何に自分自身を伝えていくのかというものが多く、以前のように全く別人格の人間を演出したいというような人は、とても少なくなっていったような気がします。

 時代は、人間関係にも透明感のあるものを望んでいますし、恋人同士でもあまり駆け引きや嘘があるものはお互いに受け入れにくくなっているのではないでしょうか。

 しかし、社会という多くの人が生きていく世界では、仮面というか動かない顔はどうしても必要になります。貧相な顔よりも立派で美しい顔が良いのは当然ですが、今の時代のように変化が激しい流れの中では、あまりはっきりしたものを持った人は、内面とのギャップに悩むことになります。

 人によっては軟らかい仮面を身につける人も多いでしょう。しかし、あまり変化をさせていくと、やがてはそれがぐちゃぐちゃになってしまって、自分にも周りも何も印象が残らない、記憶が残らない存在になってしまいます。人や周囲に合わせすぎても、良くないという例えだと思います。

 そもそも、仮面をかぶるというのは一つには内面をまもることにありますが、もう一つは自分の存在を主張していくことにあります。素顔は、仮面があってこその存在であって、仮面を失った素顔は、とても脆い存在になります。

 素顔で生きていくことは理想ですが、現実の世の中はそれほど環境の良い場所ではないよううです。

 南米やメキシコには、クリスタルの髑髏が発見されたそうですが、最近でもそちらのアーティストがガラスの仮面をつくるそうです。上の写真はネーティブアメリカンの方の作品ですが、太陽と月を表している仮面ですが、一度かぶってみたくなってきます。

 ガラスの仮面ならば、少しは素顔の部分を相手にみせることが出来るような気がします。何処かで、すこしは素顔が見せることが出来るような生活をしていないと、なかなか本当の素顔で親しい人と過ごすことが出来るのは難しいのかもしれません。

 貴方は厚い仮面を身に附けてはいないでしょうか?


 

 

 
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by fenice2 | 2008-03-07 19:48 | アロマ 香り

つくられる幸福とうまれてくる幸福

セリア・リーズ著の「魔女の血を引く娘」を読んでいますが、色々と気づかされることも多く、途中ですが前々から疑問に思っていたことが、少し解りかけたような気もしていました。

 三島由紀夫が、戦後は自由な精神が阻害され、豚小屋の家畜のような育ち方をした人が増える、というような言い方をしていましたが、僕はそれがどういう意味かわからないまま、(学生の頃に間接的に彼の弟子のような存在であったために、)そのまま受け止めていました。

 その後、自分自身が思いっきり金融世界に立ち入ることになりましたが、自分の経験も含めてなるほどと納得したことが多くありました。

 人には内と外、つまり、お金儲けなど社会的な成功に向かう幸福と、本来の心の満足、友情や愛情などを求める幸福があると思いますが、それらは、本来は自由選択であるはずなのですが、いずれか一方にしか向かうことが出来ないようになっていて、何時の間にか心や精神が破壊されているとのことです。

 ニートや引き篭もりなど、心の満足を向かうものならば、内観や禅のような精神にも通じるものがあると思うのですが、現実には逃避や自己満足のみで、完全に内面の幸福を求めていくことは不可能で、少しも強い精神力が存在していません。

 また、外の満足を求めていくなら、成功や繁栄の結果的なモノだけではなくて、理想や夢など、物質的な目標以外のものも欲していくことが、心の満足に繋がっていくと思うのですが、まるでエコノミックマシーンのように単に利潤を追求してくだけの会社や組織に世の中が成り下がってしまい、それを中の人間が積極的に動かしていることになっています。

 常識やその場の流れや空気、雰囲気など目先の動きが何よりも重要なことのようになっていて、それ以外の価値感や考えは大抵の人は、受け付けもしません。

 そのことは、人間関係、特に、恋愛や男女の愛情にも深く関係していって、女性に対しては、体や性の部分だけで気持ちや心を動かしていく男性が多くなっていますし、逆に女性は地位や財産などで気持ちや心が動かされる存在(タレント)を面白がって、マスコミなどにも取り上げるようになっていますが、そういう方も世の中には多いのかもしれません。

 大阪の或る芸人が、日本人は、殆どが欝かノイローゼと言っていましたが、それは三島が言った、自由な精神が壊された結果そうなったかもしれませんが、当時三島が割腹したときに誰もがノイローゼと言ったのですが、果たしてどちらかが精神的に病んでいるのかは言うまでもないように思います。

 僕自身の周りもそうですが、そういった自由な精神を取り戻すきっかけをつくるのは、女性の強い情念のみであるように思います。男の感情などあてにもありませんし、まして情念などというものは抱くことさえありません。

 昔からそうですが、男女の関係を形づくるものはその女性の情念から始まるのであって、男性の気持ちや意見を聞いてから始まる人間関係など、深さもなく脆いものが多いようです。

 何かをつくりあげることも、打算や妥協だけでは感動的なものなど何も生まれないような気がします。幸福に結ぶつくマニアックな情念だけが、新しい価値や人間関係をつくりだすことが出来ると思います。

 病的な世の中の中で言葉や約束事などはあてにはなりません。何時までも続く強い情念こそがまず必要です。
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by fenice2 | 2008-03-05 00:51 | 愛 愛情