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恋や夢、花の香りは大きなグリーンパワーの支えが必要です

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 人間が勝手に作り出した街には、自然の香りの仕組みが根本から壊されてしまっています。僕は、香りの仕事をやっていますが、正直って市販の香水は、ほとんど好きなものはありません。余程高い天然香料ばかりの香水はまだきけますが、最近の香水や化粧品売り場には、ほとんど鼻をふさいで通ることが多いです。

 花や花の香りは、みんなの心に残るとても美しいものですが、本来はもっと儚く、何かの機会があればふっと消えてしまうものではないかとも思っています。

 山に出て、野に散歩して深呼吸をする中で、もっともその匂いが感じられるのは、圧倒的に緑の匂いです。それは、葉っぱであったり、草であったりしますのが、それだけ自然の香りの大部分を占めるのは、このグリーンの香りです。

 香水の世界や香料の世界でも、グリーン系のものは重要ですが、その香りが花の香りや木々の香りと比べられて語られることは稀です。男性っぽい香りをつくるものであったり、時には消臭剤のような役割しかしてこなかったような気もします。

 しかし、広大なトウモロコシ畑でもその匂いの大半は、あの少し苦い感じの葉の匂いです。田んぼの稲穂にしても、大きなりんごの木にしても青々後した葉の匂いを放香させています。

 アロエやヨモギなど草には、実際に怪我を治したり役割がありますが、精神的な役割としてもグリーン系の香料の役割には計り知れないものが多くあります。

 実は、花々の価値や香りの意味もそういったグリーンの大きな力が背景にあって、初めてわかってくるような気がしています。1900年代の前半のフランスの著名な調香師も、自然こそがもっとも天才的な調香師だといっていますが、その後は商品に踊らされるように、特に花の香りの扱いには自然の摂理からは遠く離れたものになってしまいました。

 自然の中には、本当に意味での心地よさや夢を感じさせるものがあります。何時間も高原を歩いていてふと小さな花々をみると、ついついその香りをききたくなってきます。そのときの香りは、とても繊細で儚く、そしてすぐにも忘れてしまいそうなものです。

 しばらくそこから離れて歩くと、もう花々の香りは遠く感じるようになるでしょう。それだけ草の匂い、高原の匂いは、グリーンの香りに支配されています。

 しかし、そういった緑の香りに守られているからこそ、花々や、花々の香りの本当の価値があるような気がしています。

 余分なことかもしれませんが、今の花々はそういった背景で生きているでしょうか。恋愛や女性らしさというのもそれに似ているかもしれませんが、本当に儚さみたいなものを感じさせるものになっているでしょうか。

 香りの世界から、多くの人の心をみると、花畑ばかりを追い求めているような人がいます。そして、その花々の世界を何時かしか飽きてしまうと、今度は香りが全くない、砂漠のような世界に移動してきます。(街は、花の香りと砂漠の不吉な匂いが重なり合っています。)

 人の心を癒し、自分の心を癒すのはやはりこのグリーンの世界を心の中に広げていくことが大切です。以前も書きましたが、心は本来、誰かを助け誰かを愛さずにはおれません。急に花畑になったりするのもよいですが、砂漠に豹変してしまうことは、心を枯らし、愛情を忘れていくことにもなるようです。

 ビジネスとは、何でしょうか。心を枯らして地上の花畑を追い求めていくことだったのでしょうか。枯れない花を心にもつこともよくないことだと思います。人はそれほど何時も華やかに生きていくことが出来ません。

 もっと、人は人を許していくことが出来ます。もっと、人は人を癒していくことが出来ます。将来が心配になっても、誰かが助け合ってくれます。
 
 そして、自分の心に大きな草原を感じるようになったら、どこかでふと小さな花畑を見つけることもあります。そこで、初めて本当の愛情や恋愛を経験することもあるかもしれません。


 
  P.S

 以前のブログで紹介しました、エメラルドの奇跡の香りですが、ご希望の方は、まだお受けしています。心の中に、グリーンの力を取り戻すためにもよい香りだと思っています。メールで問い合わせください。

 
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by fenice2 | 2009-08-27 01:23

シルクロード文字をたどってー日本に繋がる精神世界

 
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 今週は、ある方の紹介で中国の元官僚の方の香りをおつくりしましたが、出身は山東省の孔子の里の出身の方で、見た目にも知的な方でしたが、香りをつくっていってなるほどその内面は、日本人とは全然違うものがあると思いました。

 僕は、NYでも短期間にさまざまな人の香りをつくりましたが、正直いって見た目とそれほどギャップのある香りが出来たのは稀でした。やはりイギリス系の人は、グリーン系でも必ず選ぶものがありますし、黒人の方は多くの人が共通して好む香りというものはあるようです。

 まして、中国の人となると情報や知識でももっともわかりやすいものがあるために、僕自身でもそれほど想像力を駆使することはないだろうと思っていました。

 Kさんに流れているものは、日本人にはイメージでとらえることが出来ても、深い部分はまったく想像とは違うものが存在していました。特に母子の関係では、大きな自然や広い気持ちの中でゆっくりした愛情を感じることが出来たのは、まさに香りの恩恵だといってもよいかもしれません。

 国際交流といっても、形だけのものが多く、民族の壁みたいなものを強く感じると言っていましたが、僕も香りをつくるまでは、やはりそういった人種の偏見みたいなものに影響されていたように思います。

 国策としては、日本は中国に対してはまだ警戒感や嫌悪感をもっていなければならないのかもしれません。もしくは、日本という国家がまだ中国に対して漠然とした、戦争の債務をまだ感じているからなのかもしれません。

 中国と日本の国の歴史としては、まだまだ迎合できないところがたくさんあるのかもしれません。しかし、人と人はもっとそういう不幸な障害に影響されずに、信頼関係を築いていくべきではないかとも思っています。

 最後に、北京にきていろいろな大学などで香りの講演してほしいという依頼を受けましたが、僕は、それがどれだけ理解されものかというのには疑問でした。

 しかし、先日京都国立博物館のシルクロードの仏典の変遷を見ましたら、やはりいかに日本の精神世界が過去インドから中国を通じて日本に入ってきていたのかということを、理解しましたが、もしかしたら今度は逆に日本が中国を通じて、その精神性を広めていくべきではないかとも感じました。

 法華経を初めとして、日本は高貴な精神性をつくるべく最期の終着地点になっていたようです。もっとうがった見方をすれば、日本で何か完成されたものをつくるために、シルクロードを経てきたのではないかと思ったりしています。

 僕自身も香りの仕事を通じて、本当はどこにしっかりとした精神性があるのかは、まだまだ未開の段階です。しかし、シルクロードの逆のルートをたどっていけば、もしくは今日本でやっている以上に、いろいろな内面のみえない部分の蓄積がみえてくるかもしれません。

 世界が新しい時代に対する、精神性を希求しているような気がします。三蔵法師が多くの悩める人を救うために危険な旅を試みて天竺にいったように、日本人は何かを伝えにいかなくてはならないのかもしれません。

 手始めに北京あたりから、自分の仕事の再発見の旅に年内中に出かけていきたいと思っています。
 
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by fenice2 | 2009-08-23 02:04 | 京都

見えない世界をとらえてーBROWN CHAKANA(ブラウンチャカナ) 

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 前回のエメラルドの奇跡のお問い合わせ、ご依頼ありがとうございました。随時、その方の香りのイメージ合わせて香りをおつくりしてお送りします。基本的なチャートはありますが、人によってはかなりチャートを変えて変えていきますので、よろしくお願いします。

 さて、最近騒がれている芸能人の方々ですが、香りで表現するとどうでしょうかなどというご意見をお聞きしますが、流石に僕も、あまりにも希薄な方の香りのイメージはつくる意味を感じません。それどころか、今回騒がれている方たちは、今まで世に知られているようなイメージで存在していたことが不思議な方々ではないかと思ってしまいます。

 酒井さんですが、あの方は全く本人でないイメージというか残像みたいなものを追ってきた方ですが、彼女が売れるすぐ前に若くして自ら命を絶ったタレントさんがいたようですが、その方の遣り残したことを単に彼女が引き継いでいたというところが正確なところでしょうか。

 イメージというのは、本来何かを映し出している投影のようなものですが、最近のイメージという時はどうも、投影機そのものが勝手に動き出しているような気がしています。デジタル化で、そのイメージは益々表面的なものが多くなってきましたが、実態以上に美しくしていまうことは、錯覚を呼ぶだけで、その錯覚にまたイメージを重ねていくので、何が元なのかわからなくなってしまいます。

 人には、確かに不可思議な力があると思いますが、それも五感がしっかりしてこそのものだと思います。中でも嗅覚の弱い現代人は安易に、幻覚や間違った夢を抱いてしまいます。

 将来の夢や、本当に大切な人との恋は、五感を元にそのイメージが出来上がってきます。勘違いや、イージーなとらえ方の連続では、本来出来上がるべきものも出来上がってきません。

 スピリチャルという言葉が独り歩きしていって、そういう五感を磨いたあとの貴重な産物を、あたかも安易に手に入れることが出来ると、うたっている組織もありますが、やがてはカルトになる可能性があると思います。人の心や精神は、本来、そんなに簡単に踏み込みことが出来る領域ではないと思います。

 僕の勉強会や、香りを勉強している人たちの多くは、この規律というか最低限度の約束は守ってもらっています。悩んでいる人や、苦しんでいる方の心に直接入ることなく、香りを通じてそこに映ったものだけを、解いていきます。

 香りは、何百種類もありますので、その方の多くの面を映し出します。子供時代の時から、すぐ前の出来事まで、香りの記憶がそれらを本人でも気づいていなかった部分をよみがえらせてきます。

 同じCHAKANAでもBROWN CHAKANAの力を借りると木の根のように、人の精神の深く隠れた部分をみることが出来ます。地中深く、見えない世界の中で実にたくさんの貴重な魂の情報が入りこんでいます。

 世阿弥の花伝書でも、芸能について安易にそれを真似れば、心や魂が奪われてしまうことに触れています。人が人の心を理解できるというのは、正確には何かを映ったものを通じて理解できるに過ぎません。この常識をおろそかにすると、やがては心の支配やコントロールが始まってしまいます。

 心が心を犯し、心が心を傷つけるようになると、精神が何時の間にか凶器になってきます。怨念、執念、妬み、嫉み、復讐心、それはみな心の凶器だといってもよいです。心の中にこういういう凶器を持ち込んだものは、誰かを傷つけずにはおれません。

 その逆に、愛や愛情、思いやり、気遣い、感動や感嘆、歓喜などは心の力になってきます。深くて強い愛情は、怨念そのものの存在を消していきます。ちょっとした気遣いが、嫉みや妬みを封じ込めることもあると思います。

 有難いお経や、強力な呪文そのものに力があるわけではないと思います。全ては、人の心から起こっていることでしょう。

 
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by fenice2 | 2009-08-12 14:47 | アロマ 香り

新しい香りの創造―GREEN CHAKANA(グリーンチャカナ)

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チャカナとは、インカで南十字星をあらわす言葉ですが、この何でもない図形が人の心や精神を大きく広げる力を与えてくれると信じられていたそうです。ちなみに、上の画像はもともとの色は少しダークな赤でしたが、僕はそれをみているだけでなぜか眩暈がしましたので、色を変えました。

 どこにでもありそうな、このような形のものがなぜそれほど心の奥深い部分に働きかけるのかわかりません。もしかすると、我々は心とか精神というものを、小さな箱に入れたり、普段はできるだけ意識しないものにしているので、むしろこういう形の中にこそ、心のあり方があるのかもしれません。

 僕の生き方や仕事の基本が、人を癒したり精神を浄化させることにあると思っているので、GREENに惹かれているのかもしれませんが、今の時代はそれ以上に気持ちや心の透明感を求めている人が多いのかもしれません。


 昔に、比べて今の人の心が、弱くなったり敏感になっているような言う方をする人もいますが、強さや深さが失われていって、むしろ繊細さが、欠けてきているのではないかと感じています。繊細さを忘れて、心や精神のビジネスばかりが増えていったら、結局は心を豊かにするどころか、傷つく人が増えて、益々か細くなっていくのではないでしょうか。

 心や気持ちは、やはりナイーブな社会や人の関係が無いと、うまく受け止められなくなったり、しっかりした気持ちが成り立たなくなってしまうのではないかと思っています。

僕は、一人、一人の方の香りをつくるのが中心で、あまり多くの人に同じ香りをつくっていくことは好きではないのですが、最近、現代人にもっとも欠けている精神的なものを強く感じるようになって、それを伝えていくべきではないかと考えていました。

癒されたいという気持ちは、実は人を助けようとしたり、癒してあげようとすることで、はじめて癒されることが可能で、誰かに与えられるものを受け取るだけの繰り返しでは、何時までも豊かな気持ちになることはできないと思います。

人の心は、不思議なもので、自分がどれほど困っているときでも、誰かを助けずにはおれません。人を助けることで自分が助けられて、心が救われることも多いように思います。

今回より大きな意味でこのチャカナの技法にそって、香りをつくってみることにしました。

 名前は “エメラルドの奇跡”としたいと思っています。南米の樹脂を中心に、苔や木の葉、深い森など透明感のあるグリーンをイメージしたもので、心が本来もつべき、救いの気持ちを思い起こすことができるように調香しました。

 新しい時代を切り開いていくには、自分の心の中のグリーンパワー(癒しの力)を見つけることが大切です。そこから、生きる気力が生まれ、人の関係をつくったり、仕事になったりするのではないかと思っています。

癒しの力は繊細で傷つきやすく、特に不安や強い感情の前では、簡単に見失ってしまうことも多いかと思います。

 ご希望の方は、ご予約のみにて承ります。価格等、詳しいことは下記までご連絡ください。
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by fenice2 | 2009-08-05 18:12 | アロマ 香り

インカに隠された滅びの呪文ー精神性の封印

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 僕自身は、10代の頃に三島由紀夫や太宰治に傾倒していた或る作家の弟子をしていました。どちらも、芸術の完成と死ということを意識していた作家ですが、永遠の美を追求すればそれだけ、誰も手の届かない高みに自分の創造物を置こうとするものです。

 最近、時期を同じくしてインカの技法で香りをつくる試みを、何人かの人に勉強会で行っていましたが、一部の人をのぞいてほとんどの人が、その良い点を受け入れることが出来たようで、正直いって意外な思いさえしていました。

 インカの精神性や文化を使える人たちも最近ではなかり多くなって、それを積極的に受け入れようとする人が増えてきたと思いますが、そのことはインディアン文化、ホピの精神性の継承にもいえることなのかもしれません。

 しかし、ここで忘れてはならないのは、それらを滅びに導いていったのが、現代に通じる科学をはじめ様々な文明であって、今その文明が崩壊しつつある中で、再び彼らの高貴な思想や考え方が役に立とうとしていますが、僕は彼らの精神性がそのまま現代に普及されることが、良いことだとは思っていません。

 優れた芸術家が、自らの創造性が最高点に達したときに、自らを葬ったように、それらの文化や文明にも似たような動きをする可能性があるような気がしています。

 欲や執着を肯定し、高みにあがることの関心が薄い資本主義や自由主義は、マリーアントワネットのような美しい王妃を殺すことで満足を覚え、アフリカの美しい自然に感嘆するよりも、土に眠るダイアモンドなどの鉱脈に心を躍らされてきました。

 インカ帝国だけでなく、過去において精神性の高い文化をもっていた国は、そういう、どす黒い精神の前では、自ら滅んでいくことでしか守る道はなく、例えるなら乱暴な権力者に性を奪われようとして、愛する人のために自害していった、多くの女性たちのマインドと同じなのだろうと思えます。

 日本でも多くの宗教組織がありますが、高みにあがろうとするほど、その組織の寿命は短くなってきます。それだけに、どの宗教も適当な心の浄化を行い、多くの人が純粋にむかっていくことを皮肉なほど良しとはしていません。

 インカの技法で、香りをつくってくると以前にくらべて高みに上がろうとしたり、人の内面のさらに深い部分を引き出していくようです。しかし、気をつけないとそのことに夢中になってると、知らないうちに破滅の呪文が何処からともなくやってくることになります。

 破滅の呪文が、聞こえてきたらすぐに自分の今の心をみつめていくことです。インカの王は少しだけ邪な気持ちが入り、後継者争いをしてから、国が一気に崩壊へと突き進んでいきました。

 神官たちは、インカの精神的な歴史に大きな傷を残さぬように、やがて破滅の呪文を唱えはじめました。当分の間インカは、忌み嫌う場所になっていましたが、高い精神性は残していくことになったようです。

 高貴な精神に触れるたびに自分の心を見つめなおすことが大切です。大きく精神が高みにあがることができなくとも、純度の高い気持ちを持ち続けることが大切だと思います。どれだけ多くの人を助けても、どれだけ人の感謝される行為があっても、心の純度とは無関係です。

 子供のような真心で、高い精神性に基づいた技術をつかっていけば、やがて新しい時代が開かれていくのではないかと思っています。
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by fenice2 | 2009-08-01 02:01 | シャーマン