<   2010年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

上賀茂神社手作り市を終えて

f0149554_0142246.jpg


 お蔭様で、日曜日に上賀茂神社手作り市を終えることが出来ました。色々、ご来店頂いたり、差し入れをして頂いた方など、ありがとうございました。当日は、何せ暑く全体の入場者は少なかったようですが、それでも少しは香りを初めての方につくることが出来たので有難く思っています。

 僕も色々なイベントに参加してきましたが、流石に世界遺産で仕事をするには初めてだったので、前の日はそわそわして眠れないものでした。香りをつくること自体は、あまり郊外では向かないのですが、あのような空気の綺麗なところでは、やってよかったと思っています。

 他の手づくり市も検討をしているのですが、当分はこの上賀茂のみで行おうと思っています。手作り市というと京都では百万篇が有名ですが、僕は最初視察したときから、どうも相容れないものを感じていましたので、あまりよい仕事は出来ないと思い、エントリーするのは止めにしました。

 仕事というよりは、僕も香りを勉強している人たちにとっても、遊びというか楽しむためにあれば良いと思っているので、これからも続けていこうと思っています。

 値段も安くつくっているので、今回来られなかった方もまたご来場ください。

 
 
[PR]
by fenice2 | 2010-07-30 00:29 | 京都

青の中からのメッセージー何処までも純粋に

f0149554_1931446.jpg


 祇園祭りも終わって、京都も夏真っ盛りです。何年か前にやはり水害が多く起こって、それぞれ大変でしたが、水そのものものの恐怖を感じていました。香りも、水のようなものですが、調香しているだけでも大きな力を感じていました。

 古代の人は水神さんなどと呼んで、水そのもの動きや力みたいなものを恐れていましたが、僕は個人的には雨に直接あたって、時々何かをメッセージがないかを感じるようにしています。海や川など一度地に落ちてしまった水は、ネガティブなものや泥臭さを拾ってしまうために、あまり僕は触れないようにしています。

 最近までよく降った雨は、それが大きな濁流となって一気に地上をすり抜けていきました。あまり勢いが強かったために、大きな災害を起こしたところも多かったように思いますが、やがてその水が海や、池や川の一部になって、何かを訴えるようになってきます。

 川の上流や、山から染み出た岩清水には、その大きな動きの中では聞き取れなかった囁くような小さなメッセージを携えています。父親に激しく叱られて、只何がなんだかわからず泣きじゃくっている後に、母親が静かに諭していくのに似ています。

 その水を少しすくおうとしたときに、強い太陽はその清水を勢いよく、また空に向かって引き上げようとしています。それは、純粋なメッセージをもった水たちを、色々なことで汚されないうちにまた、自分たちの世界に引き返そうとしているようにも思います。

 私たち、人間はもっと純粋に、もっと深く澄んでいくように諭されているような気がしています。色々なことがあって、心が折れそうになったり砕けそうになっても、心は汚されたりけがしたりしてはいけないのかもしれません。時々、僕もふっと思うことがありますが、結局自分の心を駄目にするのは、自分自身ではないかと思うようになりました。

 社会で起こった色々な不幸や、良くない人からの虐めや戒めも本当は、それほど心を傷つけることになっていないのではと考えます。心を生かすも殺すも実は、自分自身がもっともそのことに関わっているのではないかと思います。

 経済は、またもっと複雑怪奇なことで人の幸せを左右させますが、それも単なるまやかしに過ぎないと思います。経済セミナーに出れば、成功すると思っている人もいますし、経済の流れを知れば何か得することがでてくると思い込んでいる人もいます。

 今の日本の経済は、以前に比べると僕は、ずっと成熟したものになっているのではないかと思っています。小手先の技術や、だましの手口の営業はもう大きく繁栄していくことはないでしょう。もっと、直接経済と結びつかないだろうという場所で、しっかり成り立つようなものが出来てきつつあるような気がします。

 京都は、その点そういう可能性が、人にも街にも大きく感じているところです。人の幸せをつくることが出来る技術をもった人や産業が増えてこれば、世の中はもっと良い社会になっていくのではないでしょうか。僕の調香もそのあたりからぶれないようにしようと思っています。


 
[PR]
by fenice2 | 2010-07-21 23:02 | アロマ 香り

祇園祭りー幻想か夢か

f0149554_23104151.jpg
f0149554_2311155.jpg

 
 仕事の合間をぬって、鉾巡行を午前中見に行っていました。去年は、平日で天気も良くなかったので、思ったよりも人は少なかったのですが、今年は休日に加えて天気もよくなったので、四条通りには人があふれかえりました。

 考えてみたら、子供の頃から何度もみていますが、32台の山鉾をすべて見ることはあまり無かったように記憶をしています。聞くところによると、この祇園祭りは、市民というか公家などに対する町屋衆が、自分たちの意地やプライドのようなものを競って行っていたという歴史があるとのことでしたが、たった一日に情熱や財などを賭けたことで、新しい未来を掴もうとしたことではないかと想像していました。


 どれだけ地位が高くても、本当の意味で楽しさや人生の深みは自分たちのほうが知っているとでもいうようなメッセージが祭り全体から伝わってきそうですが、そういった心意気みたいなものは現代でも多くのところに通じているのかなと感じていました。

 人が幸せになるのに、それほど立派な地位も必要ないですし、財はあったほうがよいのですが、それも使って始めて喜びを見出すのであって、今は多くの企業の体質のように何処までも飽くなき資本や資産のプールを目指しているだけでは、そこに働く人に幸せを感じさせることは少ないのではと思ったりします。

 最近、もっとも嫌いなものの一つがエコブームでついにそれに反発して、アルファロメオにしましたし、もう一つはビジネスセミナーという名の集まりで、どれだけ親しい人に薦められてもそれだけは行かないようにしています。確かに、自分の本業の範囲を広げて役に立つことを模索していくことは大切ですが、それを儲けるためだけに危うい論理をつくっていくことは、まるで何でも金融工学なるものに焦点をあわせていった、欲に走った過去の色々な分野の研究者ににています。

 僕は、よく人から好きな仕事をやっているから幸せですねと言われますが、調香がすきなのと仕事がすきなのは、似ているようでかなり違う部分があります。調香は趣味の部分も沢山ありますが、仕事は義務感以上に、自分の中では何時も一体何を与えることが出来るかを模索しています。

 世の中は確かに、仕事になる=お金ですがそこにどれだけ余分なことが出来るかどうかでその方の価値が出来てくるような気がします。人の役に立つことは確かに立派なことですが、僕はそれと同等かそれ以上に心から喜ばすことが、最近の世の中では大切ではないかと感じています。

 僕にとっては、人を喜ばせたり、そういうことが第一で次に責任や義務感みたいなものが出てきます。それから暫くしてそれが、やっとお金になるかどうかになってますが、何とかセミナーのようなそんなことはすっ飛ばしたほうが、お金になるのも早いかもしれませんが、それが原因で人の魅力や心の深さみたいなものを失っていく世の中が出来上がっていくような気もしています。

 祭りなども、今の時代から見ると非効率で、不合理なことは沢山あると思います。母方のほうは神主の血筋ですが、ああいう儀式にも一体すぐにはどういう意味があるのか不明瞭なものが沢山あります。文化は、むしろこういった、経済にうまく乗れないものに価値があるのでは思ったりします。

 友人を選ぶにも奥手の人がいますが、誰かを好きになったことでも余りにも性急に結果を出そうとしている人が多いような気もします。行動しなければ、何も生まれませんが、何を目的に行動するのかはよくイメージすることがよいと思います。

 あきらめたり、暗くなることもあまり意味がないですが、そうかといって余りにも大きな期待や希望を持つことも危ういのではないでしょうか。香りの勉強も、単に技術だけに目を向けていまう人は、あまり深まらないですし、何年たってもモノになりません。自慢ではありませんが、今までにも多くの人があきらめて、道を失っていきました。

 




 

 

 






 
[PR]
by fenice2 | 2010-07-18 00:24 | 京都

7月25日上賀茂神社のてづくり市に参加します

 
f0149554_2347579.jpg


 以前から、ホテルなど色々なイベントには参加してきましたが、京都ではあまり活動が無かったので、大したことは出来ませんが、蝶人の会の寺田さんと一緒に、香りつくりのイベントを行います。香りの勉強をしている方は遠方の方も多いと思いますが、来られる方は覗いてみてください。

 価格も普段の仕事のものよりもかなり手ごろにしようと思っています。タープなど普段余り使わなかったものもそろえていかなくてはならないので、少し準備も大変です。それよりも野外ではほとんど調香を行ったことがないので、暑さやほこり等を少し心配しています。

 上賀茂と下賀茂神社は、かなり前に京都に来てからずっと愛着を感じていた所でした。僕自身は、こういった市はまだよくわかっていないのかもしれませんが、ひごろ敷居が高く感じている方にも、是非調香に触れて欲しいと思っています。

 価格は2千円ぐらいから3千円の間で香りを色々揃えようと思っています。少し作業が大変でも作り置きみたいな商品は極力減らして、ひとつひとつつくりたいと思っています。

 神社の境内で仕事をするということは、なんとも非日常的な経験でもあるので、あまり神様の逆鱗に触れないように、あざといことを考えずに行うと思いますが、こればかりは日ごろの態度がはっきりと出てしまうのかもしれませんね。

 もっとも、香りと信仰や、魂などとの関係は古くはエジプト時代から深いつながりがあります。あまり考えすぎてもよくないのでしょうが、何か新しい発想の基になってくれればと思っています。
 
 香り好きの方に、色々出会えることが出来たらうれしいです。
[PR]
by fenice2 | 2010-07-14 00:12 | 蝶人の会

イメージのない世代ー個性という幻想

f0149554_16554696.jpg

 
 最近、色々の業種の方と交流がありますが、ビジネスという中で根拠があまりないのに広げることばかりを目的とするのはどうかなと思うことがあります。根拠とは、その仕事そのものが将来性があるとか、創造性があるとかですが、新陳代謝が激しい今の時代で、単にサポートということをうたっても御幣があります。

 名古屋に縁があった僕は、良くも悪くも豊田や豊田家を身近に感じることが多かったのですが、50年以上も維持することが出来る基幹産業を育てたことは、とても大きな功績だったように思います。寝ても覚めても、日本の土台となるものをつくっていったマインドには、まだまだ適わないところがあります。

 清算してしまったといえども、僕の父もある産業においてはパイオニア存在でした。とても大きな失敗も経験しましたが、前に進むことを厭わない人でした。きしくも、尊敬していた坂本竜馬と同じ日に他界したのは、なんとも父らしい感じがしたものです。

 お金になる、ビジネスになるということは時に視野を狭めてしまうことが多いように思います。今度の新しい香水の企画も、以外にも香水を勉強している人の中で、無欲で純粋に打ち込んでいる人からヒントをえられることも少なくありません。

 昨日も、勉強会を通じて思いましたが、今の若い世代の人たちは、個性を大切にするあまり自分たちの全体像やイメージみたいなものを正確に掴んでいないのではと思っています。団塊の世代とか、新人類とか色々な世代の呼び名がありましたが、今の時代の子ほどイメージがないのは珍しいのではと思っています。

 彼らをイメージしてつくった香りは、とても気難しいものでした。普段、あまり主役にならないウッディ系やスパイシー系、ミントなども候補にあがりました。

 勉強会では残念ながら香りとして成功したとはいえなかったのですが、彼らの世代のイメージみたいなものは少し掴みかけてきたように思っています。流石に長年香りを勉強すると、普段あまり感じられない微細なものもとらえることが出来ます。

 就職難で、限りなく黒い服をきて走り回る彼らをみていて、僕は何か時代の転換期の役割を果たしているのではと思っていました。今まで当り前に思っていたことや、中心になっていた産業そのものの存在を根本から見直す機会を与えられている世代ではないかとも感じています。

 革命というほど強いものではないのですが、全く違うものの組み合わせをつくりあげてしまう可能性をもっているような気もします。企業に勤められなかった彼らが、何か新しいものを作り出してしまう可能性もあります。

 前の時代よりももっと瞬間、瞬間に生きていくことを余儀なくされているのかもしれません。僕の師の糸川先生の名前をつかった人工衛星が長い宇宙旅行から帰ってきましたが、その大きな業績に関わらず、最期は流れ星のように鮮やかで儚いものでした。

 ”流星”とか、そういうイメージで彼らの香りをつくってみたいと思っています。価格も抑えますので、また出来上がりましたらご報告します。




 
[PR]
by fenice2 | 2010-07-03 22:38 | 調香・錬金術