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感覚という感情の武器ー香りの小劇場という勉強会

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 好きなものが、必ずしも幸福にしてくれないことと同じで、好きになった人が必ず幸福にしてくれるとは限らないような気がします。好きなものばかりを食べていると、身体を壊すことにも似ていますが、良薬は口に苦しとも言いますね。

 最近、好きになったけれども不幸な付き合いになった人を、よく見かけます。好きと言う感情は、香りをみていてもわかりますがなんとも気まぐれで、あまりあてにする部分が多くありません。世の中は、好きな人と結婚できれば思う人も多いのですが、好きになった人と幸せになるのは、いろいろな意味で合う人と幸せになる可能性よりもかなり低いのではと思います。

 子供のころは、純粋と言いながら、こういう感情に対してはあまり良いものはないはずです。友情ならまだ美しいものもありますが、恋愛などはどうも若いときでもいい加減なものが多いような気がします。今の世の中、システムティックになりすぎて、こういう感情が後手に回って表れるように思いますが、それがまた感情との良くない付き合いになっているような気がします。

 以前にも書きましたが、僕は感情と理性は別々に存在していると思っていますので、本当の意味で快楽を求めているときは、理性などはどこにも働くことはないと思っています。人間とて、感情のままに行動すれば獣となんら変わらない行動をします。

 好きと言う感情さえ持っていれば、何とかなるような言い方をする人もいますが、むしろ冷静に判断したものと比べれば、はるかに危険な要素が多くなってくるように思います。しかし、感情を押さえつければ、今度は逆に妙なストレスがたまってしまいます。人間は、もともとは感情の生き物ですから、それを隠したり抑えたりするのは、本当はあまり理にかなっていないことなのかもしれません。

 僕は、基本的には感情的な人間で、今まで色々経験したきたこともその感情の高まりから起こったことだと言ってもよいと思います。冷静に判断すれば簡単にわかるようなことでも、前後不覚のなるほど打ち込んで愚かなことも多くやりました。

 反省や後悔は一時的な、感情に対する反動であって、決して感情そのもの質みたいなものが変わったわけではないと思います。感情的に行った行動は、誰かを傷つけたり、陥れるようなことになることも少なくないです。僕の場合は、自分自身を傷つける、自虐的なことが多かったように思います。

 感情に対しては、最近とくに思うことは出来るだけ慣れ親しむことではないかと思っています。日ごろから、ある程度出し続けていれば、それほど暴走することも質が劣化することはないと思います。芸術や創造は、そういった感情を実にうまく淘汰していきます。

 最近、香りの勉強会については消極的な考えもあったのですが、やはり理屈ではいえませんが良い状態になることが多いように思います。また、以前はプライベートレッスンにこだわっていたのですが、良い組み合わせのメンバーなら、数人で行ってもよいのではと思っています。

 先日から、希望者を募っているのですが、今まで香りの勉強に触れていなかった方でも、参加出来るようにしようと思っています。人数は少人数で3人か4人で行います。材料費込みで5千円程度で行いますので、ご希望の方は、日にちの希望などを書いて、メールいただくと助かります。

 fenice@bb-west.ne.jp

 今、勉強会は主に京都で、あとは名古屋、横浜でも行っています。平日、休日関係なく人数が集まり次第行うことにします。詳しくは、またメールでご説明します。感覚に馴れ合う、親しむがテーマです。日ごろなかなか出せない感情を、調香でうまく引き出せるようになれば、幸いです。技術を学ぶ部分は、少ないかもしれませんが、ストレスを感じている人などには良い機会ではないでしょうか。

 香りをつかってうまく表現できるようになれば、自然と感情が表に出ているようになると思います。メンバーは、お互いを引き出せそうな方を選出していきます。調香の技術を特に習っている方もいるので、わからないところは聞き合って下さっても結構です。

 調香は、いわば小さな舞台に似ています。人前でつくることは、なかなか勇気がいることですが、慣れてくるとどうすれば感動が生まれるかもわかってきます。スピリチャルも良いですが、精神や心を変えていくのは、感情や感覚がもっとも重要ではと思っています。心を変えようとして、感覚や感情を押さえつけたり、歪ませるのは本末転倒です。

 「香りの小劇場」というような名前にしようと思っています。

 また、以前の厄香の作品が販売することになりました。こちらをご覧ください。割と低価格で出せたと思っていますので、商品ご希望の方や、販売頂ける方はご連絡ください。



 


 

 
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by fenice2 | 2010-09-21 22:53 | アロマ 香り

今月26日、上賀茂手作り市に参加しますー黄泉の香り

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 事業計画など、全く無関係のままに自分の仕事を淡々とこなしています。厄香は、お蔭様で幾つか取り扱い先が決まりました。まだ正式に表に出していないのに嬉しい限りです。もっとも売れるかはどうかの保障は全くありませんが。

 厄と言うのは、日本人にとって僕は忘れてはならない精神的な財産のような気がしています。香りにしてみて、それほど嫌うものでもないと思いますし、むしろ何処かで意識していなければならないものではと思っています。

 こういう、イメージだけで嫌われていて、本当は懐かしく身近に感じているものをこれから、少しづつつくっていこうと思っています。只、忌み嫌うものと本当に避けたほうがよいのではと思うものは、何処か際どい境界線があるような気がします。

 例えば、呪うというイメージは、形にするにはとても抵抗があります。のろうという語源そのものに、破壊的で激しいものを感じます。時代の中では、一時的に必要とされることもあるかもしれませんが、基本的には触れないほうがよさそうです。

 地獄というイメージは、以前香りで表現しようと思ったことがあります。それよりも閻魔様のほうがよいかもしれません。これも検討中です。

 鬼は、次のテーマにしています。祟りは、ちょっと危ない感じがしますね。罰(ばち)のほうがよいかもしれません。ばちがあたるのばちは、西洋にはほとんどない概念のイメージなのかもしれません。罰よりも、日本人にはばちが何かほっとしたイメージがあります。

 墓、骨壷、なんかは香りのイメージから相応しくないです。黄泉とか、六道の辻なんかは香りのイメージには良いような気がします。

 厄香から始まって、鬼道香、閻魔の香、バチの香り、黄泉の香り、などがそろってくるとなんだかほっこりした感じになるのは、僕だけでしょうか。視覚で捉えている恐ろしいイメージは、香りでイメージすると実は底が深く暖かく感じられるものも多いと思います。

 こういう範疇も香りで表現してくると面白いところではないかと思っています。天使や、妖精、花などのイメージも香りにはあっているのでしょうが、厄などのイメージを無視してそれらのものは、逆に際立ってこないのではと感じています。

 今度の手作り市にもそれらのものを一部出品します。興味のある方は、香りを聞きにきてください。
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by fenice2 | 2010-09-17 17:30 | 京都

感性という名の感覚の畑ー新しい作品をつくってみて

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 僕は、最近のこの異様な天候もあって自分の感覚の中ではいったい何を生み出そうとしているのか、それなりに疑問で不安でした。僕の周囲の人も、大体感覚が狂わされている人も多くて、香りをつくることも出来ないようになっている人も多いです。

 最初に選んだものは、木の根のものや濃いグリーン系のものばかりでした。何故か、花や柑橘系を選ぶことはなかったようです。自分でもやはり、かなり感覚がおかしくなってしまったのかもしれないと思ったりしました。

 香りは、トップからラストまで静かな流れをつくることをよしとします。幾ら、柑橘系が好きといっても、そればかり入れてしまうとこの流れが悪くなってしまいます。流れが悪くなると、心地よさを感じられなくなるので、その香りに対して気持ちにむらが出来てしまいます。

 市販の香水は、人の感覚でも、如何にそれに強く刺激するのかという調香ですから、何処か偏ったところが多く、美しい流れを作り出しているものは少ないように思います。香りが、どんどんそういった商品化されていることは悲しいことです。

 焼け付くような太陽からのがれるように、人の感覚も土深く暗いところに向かっていって、実は、そちらのほうの感覚がむしろ鋭くなっているような気がします。葉や、花や果物に匂いや香りにさえも意識を向けていられなくなった嗅覚は、もっと深い部分で目覚めていったのかもしれません。

 これほど、ディープな香りばかりを組み合わせることは普段は、まず無いように思います。せめてローズぐらいは入れようと思いましたが、それさえも新しい作品は拒んだように思います。

 ガルバナム、松、苔、バイオレットリーフ、ビャクダン、パチョリなどどれでも重い香りで、本来ならば僅かにしか入れないものですが、とても分量を多く加えていきました。流石にトップには、レモン、ゼラニウムなどの柑橘も加えましたが、それら個性の強い香料を受け止めるものにはなりません。

 強い日差しに晒され、干からびて何も育つことが出来ないと思っていた感性の中の畑にも、実は驚くほどの新しい感覚が自分にも身についているのを発見して驚きました。

 また、今まで不可能だと思っていた組み合わせでも、そこに新しいものが出来上がったので、なんとも不思議な感覚でした。新しい感覚は、間違いなくこういう気候の中でも育っていて、それらを注意深く集めれば、新しい感性が生まれてきています。

 この重く、暗いものに対して鋭敏になった感覚は、やがて新しい文化や文明を生み出すようになると思います。この猛暑が終わってから、世の中の仕組みは劇的に変わっていくような気がしています。古くて単におぞましいものは、徹底的に嫌われ、過去や歴史に対して今でにない深い眼差しが注がれるだろうと思います。

 歴史的な新たな発見が多くなり、そこから新しいものが生まれる大きな力がわいてくるような気がします。単にはったりであったのか、本当に価値があったのかなんだったのかわかってくるような気がします。

 この厄というものをテーマにして、実に多くのことを理解出来たような気がします。この作品に対して、益々自信がついていきました。これは、世の中に出していく価値があるものだと、自負しています。小さな瓶に分けて、出来るだけ低価格で出したいと思っています。


 

 
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by fenice2 | 2010-09-08 11:30 | アロマ 香り

新しい作品の試みー厄香(やっこう)

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 京都には、パワースポットがたくさんありますので、その幾つかの人の動きをみていますと何かよりよりイメージを追い続けてこういう行為をしているのかと思ったりします。僕自身は、完全には理解できないのですが、最近暗いとか先が見えない世の中と言われ続けているせいか、やたら何か明るいものやイメージが神々しいものを求める傾向がありますね。

 暗いものや、先が見えないものをどうして忌み嫌ってしまうのか、僕はよくわからないのですが、その中でも厄というイメージについては、かなり偏ったイメージが行き渡っているのではないかと思っています。悪魔や精霊などというと日本以外のところから伝来されてきているイメージが強いのですが、厄というと厄年、厄難などといって日本古来の感覚から出たものではないかと思います。

 厄年という知識も、正確には起源がよくわからないそうですが、平安時代から存在したそうですから、何分長い歴史の中で日本の精神世界で深い根を下ろしたものではないかとも思っています。

 近くの八坂神社も厄落としでは有名な神社ですが、どうも古来から日本人が持っている厄のイメージと、最近の人が抱いているものはかなり違うのではないかと感じています。どちらも漠然とした怖れみたいなものはあるように思いますが、もっと心の何処かでは受け入れていたようなところがあったのではと思っています。

 それが、流石に敏感になる年齢の時には、特別に意識して厄落としなどというものを行ったのかもしれませんが、現代は少しうまくいかないことがあると、厄落としとか、お祓いなどといって少しもで厄というイメージから離れようとしますが、どうもそれは少し違うのではないかと思うようになりました。

 僕は、過去の人が精神世界の中で暗い部分をよくイメージしたのは、そこに人のどうしようもない執着や欲望を見出していたからであって、何か不幸なことが起こっても仕方がないと諦めるようないわば、心のよりどころのようなものが、この厄にもあったように思います。

 菌などもそうですが、簡単に善玉菌と悪玉菌に分けられて、何でも消毒しようとしますが善玉菌だけを増やしていくことが、果たして可能なのか疑問に思っていました。結局、前日も医学会でコレストロール値が多い人のほうが癌になりにくいという、今までの定説の逆の根拠が出されるようになったりと、今の時代は何処か偏った発達をしていっているのではと感じることもしばしばです。

 イメージは、あくまでイメージであって、人が生きていく上での深く長い部分とは実際には相容れないものが多いのではと思っています。香りも、皆さん良いイメージばかりを追い求めすぎて、それに疲れて枯渇してしまっているような気さえします。

 鞍馬寺には、これと同じ名前の匂い袋のようなものがあるそうですが、僕自身はこれを作ってから逆に知りました。決して良い香りではないけれども、人が生きていく上でどうしもなくてはならない香り、そういうようなイメージでつくっています。

 まだ完成ではないのですが、やはり松やガルバナムなど木の根っこ、苔やヨモギのような草の香りも多くいれようと思っています。小さな瓶に入れてできるだけ買いやすい値段と考えています。販売などお仕事として興味ある方は、一度ご連絡ください。販売先とか、開発エピソードとかまだまだ未熟なとこも多いのですが、コンセプトなども含めて面白い仕事ではと思っています。

 また、最近香りのご依頼の問い合わせが多いのですが、京都や名古屋の方でなくともイメージだけでも香りをおつくりすることは出来ます。試してみたい方はメールにてご連絡ください。数千円ほどから試作を承ります。

 こちらでもブログを書いています。見やすいほうをごらんください。

 http://ameblo.jp/hanakagami/
 
 
 
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by fenice2 | 2010-09-06 07:01 | アロマ 香り