七夕はあいにくの雨模様でしたが、時折満月がのぞいてなんとも幻想的な時間が過ぎていました。しかし、一昨日ほど、人の心を表した雲はないだろうと思い、何時間も深夜にかかわらず、夜空を眺めていました。 鬼のような顔をした雲が通り過ぎると思うと、急に猫の形をした雲が出てきて、次には黒い雲と白い雲が交じり合って、やがておぼろげな満月が出てくるようになりました。 僕は、子供のころから雲を見るのが好きで、三重県の多気町というところに、村に伝統的に雲を消し去る人がいると聞いて、一人で出かけていったことがありますが、今でもその場所には時々いって、なるほど気を感じることが多いので、そういう名前がついているのかなと考えてみたりします。 七夕は、出会いや歴史的な発見を示唆する星回りだそうですが、だとしたら今年の七夕は、とてもミステリアスな意味があるのではと、考えていました。さながら、魔女や天使が飛び交うような雲の動きをみて、なるほど過去と未来、行くものと残されるもの、などが大きくぶつかりあっているのではないかと思えてきました。 金融世界も再び、息を引き返しているといいますが、それは明らかに世の中の人の心の動きとは逆行するものですが、先に行こうにもまだ道はなく、未来を求めてきた人が、立ち往生してしまって、あわてて引き返すというのが、今の世の中の現状ではないでしょうか。 七夕のおぼろ月夜は、そんな人の流れや気持ちの浅はかさに少し嫌気がさして、月の女神そのものが滅びの呪文を投げかけたような気もします。 道がなくとも、私たちはその方向に進んでいかくてはなりません。多くの人が引き戻してしまったら、それだけで私たちの未来の流れを汚してしまうような気もします。 何故か、過去の栄光に目がくらみ権力の道に逆上りする県知事とか、民族運動を国の力で押しつぶそうとする政府とか、今更、年十年ぶりの同窓会を開いて、ぞんざいな口をきく無作法な年配者とか、そういう人たちがこの月の呪文によって、もう二度と引き戻すことができない、闇の世界に引きずりこまれてしまうような気がしていました。 闇や影は、常に前を進む人たちにとっては、優しく、奥深い存在ですが、後退していく人たち、時代に逆行していく人たちにとっては、恐ろしい魔族のような存在になっていくのかもしれません。 どれだけ愛し合ったもの同士でも、影に睨まれた相手とはともに歩いていくことはできないです。そういう意味では今回の七夕は、前進と決別の意味を含めてものになっていたのではないかと思っています。本来の、出会いや喜びの時間とはかなりかけ離れたものになっていたのではないでしょうか。
by fenice2
| 2009-07-09 09:45
| 愛 愛情
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