現実の世界では、本当の意味で心を満たしていくことが出来る相手との出会いは、至難の技です。 一つには、今の社会は、心や気持ちの部分か壊れた世界で成り立っていることで、縁や運命と過去にはあった繋がりは、今の風潮の中では脆くも消え去っているようです。 見えない世界の存在を否定して、心を顧みない生活が続く中では、心から信頼しあうような相手に巡り会う可能性は、限りなくゼロに等しいものになっていくような気がします。 しかし、見えない世界や、心の中の風景には、どういう人が自分にとって、大切な人であるかは、ずっと前から答えは出ています。それは、あくまでイメージや想像のものであるかもしれませんが、それが無ければ、地図を持たないで宝探しをしにいくようなものです。 見えない世界に従って、心のイメージをしっかりもっていくことが出来ればやがて、運命的な出会いを経験すると思います。 アメリカインディアンのホピ一族の話によると、この世は自分の親や身内も含めて運命的な出会いをしなくてはならない人は、最低でも6人はいるといわれていて、それらの出会いが早い時期に起こった人ほど、それから広がる心の繋がりを持てると言います。 心からの繋がりを多く持った人は、信頼できる人に満たされて豊かな生活を送れるようです。その逆に、物質的にどれほど豊かさを持った人でも、心を許すことが出来ない人に囲まれれば、金庫に入った人生を暮らすことと同じことです。 運命的な出会いで、その後は深い恋人になったり、生涯の伴侶となることもあるでしょう。しかし、それは現実の結果であって、心の問題とは別のことです。 心にとって大切な出会いも、現実の社会に一端現われると、全く違った価値感や判断にさらされることになり、気づくと、心の中の夢の世界は、執念や欲望の波に侵されるようになっていることもあります。 心に念ずれば、その日は必ずきます。しかし、大切なものを心のどこかで守っていかなくては、見るも無残に壊されてしまいます。 世阿弥の言葉で、秘すれば花なり秘せずは花なるべからず.というものがありますが、運命の人と出会えばそれで終わりということにはなりません。 心に貴重な風景を抱くからこそ、現実がそれに近づいていくだけであって、結果を出す目的で、心を正していくことではありません。 最近は、折角運命的な出会いを果たしたのに、その後がうまくいかない方が多いようなので、思うことを書いてみました。 心の世界が、現実に引きづられるようなことがあってはならないと思っています。 みえない世界は、現実とは深い繋がりがありながら、何処からも支配されない自由な世界です。その世界で本当の価値観を見つけることが出来る人が、現実も良い出会いや巡り会いがあると思っています。
by fenice2
| 2008-05-03 00:27
| 愛 愛情
|
自己紹介
カテゴリ
調香・錬金術 アロマ 香り 薔薇水 香りの記憶療法 ダライラマ シャーマン 宇宙人アミ 天使 糸川英夫 二科展 愛 愛情 悪魔 奈良 蝶人の会 宗教 滅びの匂い 夢 希望 京都 香りの小説 登場人物の説明 妖精と香り 香りの勉強会 奈良 以前の記事
2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 お気に入りブログ
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||